代表・枝廣淳子プロフィール
代表取締役
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プロフィール
東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。『不都合な真実』(アル・ゴア氏著)の翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、企業の持続可能性(サステナビリティ)に関するアドバイスや社員研修・リーダーシップ研修等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動きを発信。持続可能な未来に向けて新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例を研究。「伝えること」で変化を創り、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。
心理学をもとにしたビジョンづくりやセルフマネジメント術でひとり一人の自己実現をお手伝いするとともに、ビジョンづくり、システム思考やシナリオプランニング、変化の理論を生かした戦略づくりや合意形成に向けての場づくり・ファシリテーターを、企業や自治体で数多く務める。大学院で次世代の育成に力を注ぐとともに、島根県隠岐諸島の海士町や熊本県の南小国町、北海道の下川町等、意志ある未来を描く地域づくりや地元経済を創りなおすプロジェクトにアドバイザーとしてかかわっている。
活動のながれ
2年間の米国生活をきっかけに29才から英語の勉強をはじめ、同時通訳者・翻訳者・環境ジャーナリストとなる。地球環境の現状や世界・日本各地の新しい動き、環境問題に関する考え方や知見を提供する「環境メールニュース」を配信。
環境メールニュース(Enviro-News)
2002年に日本の持続可能な社会へ向けての取り組みを英語で世界に発信するNGOジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)を仲間と立ち上げ、代表を務める。(2018年7月末、活動休止)
ジャパン・フォー・サステナビリティ
2003年に有限会社イーズを設立。「伝えること」「つなげること」「はぐくむこと」を通して、地球と未来世代、組織や地域、また生活者一人ひとりの"持続可能性"を創り出す力になることをめざし、活動を展開。持続可能で幸せな未来づくりにむけた企業や組織、地域の活動支援も行う。
このような環境を軸にしたマルチキャリアの展開が評価され、日経ウーマンの『ウーマン・オブ・ザ・イヤー2004キャリアクリエイト部門』を受賞。
2005年には、システム思考をはじめとする変革のスキルや方法論を提供する専門会社チェンジ・エージェントを共同設立。企業や組織向けにシステム思考や「学習する組織」などの変革のスキルを提供するファシリテーション・コンサルティングを提供するほか、教育機関向けのシステム思考トレーニングコースも開催。
チェンジ・エージェント
地球温暖化に関わる世界の最新情報などを伝えるウェブサイト『日刊温暖化新聞』を2007年に立ち上げる。共創力を高めることを目的の1つに異業種勉強会を主宰するなど、持続可能な社会に向けて、考え、行動する人を増やし、ネットワークを広げる取り組みを進める。
※2012年に、このネットワークを「異業種勉強会」として当サイトに併合
※2023年4月末、「異業種勉強会」としての活動は終了
日刊 温暖化新聞
日本の森を元気にすることをめざし、森と暮らしと心をつなぐウェブサイト『私の森.jp』を2008年に立ち上げる。(2011年からは有限会社グラム・デザインとボランティア・ワークによって運営されている)
私の森.jp
2007年にはノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア氏の著書「不都合な真実」を翻訳。世界の情報を日本に発信できる担い手を育てたいとの思いから、2010年に「翻訳家のたまごさんたち」や「翻訳家として活動中の元たまごさんたち」のコミュニティサイト『トラたまコミュニティ』を立ち上げ、翻訳者育成に取り組む(2019年3月末活動終了。「翻訳道場(年2回)」は引き続き開催中)
枝廣淳子のトラたまコミュニティ
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2011年1月、「社会や経済を不安定にすることなく、どう地球の限界と折り合いをつけ、真に幸せな社会を築いていくか」「社会の真の進歩や幸せを何によって測るのか」、幸せ-経済-社会の関係性を問い直し、より望ましいシステムや指標を探る幸せ経済社会研究所を設立。国内外の情報発信や本当の幸せを経済や社会との関わりで考える読書会などを開催する。
幸せ経済社会研究所
2011年3月11日、東日本大震災発生。同年6月に開催された自然エネルギーに関する「総理・有識者オープン懇談会」に参加。7月には、発起人一同とともに日本のエネルギーの今後についてさまざまな立場や考え方をもつ人々がオープンに対話する場をつくることをめざした「みんなのエネルギー・環境会議」を設立。同会議は全国各地で開催された。社会にとって本当に望ましいエネルギーについて、一人一人がワガコトとして考え、行動に結びつくような変化のプロセスをつくり、つなぐ役割をめざした。
自然エネルギーに関する「総理・有識者オープン懇談会」(政府インターネットテレビ)
2012年、ブータン王国国王陛下の勅令により設立された「豊かさと幸福」の実現を考える国際専門家作業グループに参加。
幸せ経済社会研究所 プレスリリース:枝廣淳子、ブータン王国「豊かさと幸福:新しい発展のパラダイム」に向けた国際専門家作業グループへ参加
2014年1月、NHKEテレで放送された「東北発☆未来塾~エネルギーのチカラ~」(全4回)の講師役を務める。同年4月からは福島の高校生のためのオープンスクール「半谷エダヒロ塾」を主宰し、若者たちの社会での事業実践の場づくりをお手伝いする。受講生たちは食材付きの情報誌「高校生が伝えるふくしま食べる通信」を創刊(2023年冬号をもって発行終了)
高校生が伝えるふくしま食べる通信
持続可能な経済の手法として"定常経済"の発信に力を入れ、2014年8月に「定常経済」について考えるウェブサイトを開設(協力:旭硝子財団)。書籍『「定常経済」は可能だ!』のほか、『エダヒロの100人に聞く「経済成長についての7つの質問」』のインタビューを実施。
「定常経済」について考える
エダヒロの100人に聞く「経済成長についての7つの質問」
2014年9月から2018年3月まで東京都市大学で教鞭をとる。「社会を変えながら社会を変える人を育てる」をミッションに、環境コミュニケーションやCSR、熊本県水増集落での体験活動など、学外や世界とのネットワークを活用した幅広い研究活動と次世代の育成に取り組む。
東京都市大学環境学部 枝廣研究室
2015年、地方創生の動きを受け、島根県隠岐諸島の海士町や近江八幡市での地方創生総合戦略づくりのお手伝いを行う。まちづくりのキーワードとなる「レジリエンス」(しなやかな強さ)についての専門サイト「レジリエンス向上委員会」を立ち上げ、発信と働きかけに力を入れる。
レジリエンス向上委員会
2017年より、北海道の下川町で、国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)を取り込んだ町のビジョン策定にアドバイザーとして関わり、「システム思考」「バックキャスティング」などを用いたファシリテーションを行う。ビジョンを基に総合計画やSDGs未来都市計画などを策定、多様な主体を巻き込みながらプロジェクトを進めている。また、2018年4月からまちづくりのお手伝いをさせていただいている熊本県南小国町では政策顧問を務める。環境メールニュース:「第1回ジャパンSDGsアワード」受賞!北海道下川町の「SDGsを取込んだ"2030年における持続可能な地域社会ビジョン"づくり」 (2018.01.22)
2017年8月から2018年4月まで、経済産業大臣主催の勉強会として新たに設置された「エネルギー情勢懇談会」に参加。パリ協定に基づき、2050年の日本のエネルギー政策に向けてさまざまな観点から学び、議論を行う。同時に、同懇談会の情報発信と、望ましいエネルギーの未来を創り出すために一人一人が知り、考え、対話できるウェブサイトを立ち上げた。
エダヒロの「エネルギー情勢懇談会」レポ!
2018年8月から、新しくできた大学院大学(社会人向けMBAコース)「至善館」で教授を務める。「システム思考と持続可能性への挑戦」やゼミ「社会起業・地域づくり」などを日英で担当。グローバルな視野とローカルな起点を持ち、持続可能性と社会性と人間性を大事にできる経営者・起業家の育成をめざす。
至善館
2018年9月、東洋思想の第一人者、田口佳史先生のもとで研究が進められてきた一般社団法人「東洋と西洋の知の融合研究所」のウェブサイトが設立される。枝廣も研究員の一人として日本・東洋からの知の発信を行っている。
東洋と西洋の知の融合研究所(日本語)
東洋と西洋の知の融合研究所(英語)
2020年4月、7年ほど前に執筆・翻訳用の仕事部屋を設けた熱海市で、イーズのビジネスパートナーである熱海マリンサービスと地元の方々と一緒に「未来創造部」を設立。食・環境・エネルギー・教育など地域の未来にかかわる取り組みを進めている。
熱海、未来のタネを見つけに
国の審議会および研究会等へのかかわり
2004年~ | 環境ビジネスウィメン懇談会 第1期メンバー(環境省) |
2007年~2011年 | 地球環境研究総合推進費S-5アドバイザリーボード(環境省) |
2008年~2009年 | 福田・麻生内閣「地球温暖化問題に関する懇談会」委員(内閣官房) 環境モデル都市・低炭素社会づくり分科会」委員(内閣官房政策手法) 政策手法分科会委員(内閣官房) |
2010年~2013年 | 環境モデル都市評価アドバイザリーグループ(内閣府) 中央環境審議会 地球環境部会中長期ロードマップ小委員会専門委員(環境省) コミュニケーション・マーケティングワーキンググループ(座長) |
2011年~2012年 | 中央環境審議会 地球環境部会 臨時委員(環境省) 2013年以降の対策・施策に関する検討小委員会 総合資源エネルギー調査会 基本問題委員会委員(経済産業省) |
2012年~2013年 | 世田谷区基本構想審議会委員 |
2015年~2021年 | 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 街づくり・持続可能性委員会委員 |
2017年~ | 中央環境審議会委員 (環境省) 中央環境審議会 循環型社会部会委員 (環境省) |
2017年10月~ | 日本学術会議 連携会員 |
2017年~2018年 | 経済産業大臣主催エネルギー情勢懇談会 メンバー (経済産業省) |
2018年~2019年 |
パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略策定に向けた懇談会委員 |
主な著書・訳書
※著書・翻訳書一覧はこちらのページをご覧ください
- 「朝2時起きで、なんでもできる!」(サンマーク出版)
- 「不都合な真実」(訳・ランダムハウス講談社)
- 「地球のなおし方」(共著・ダイヤモンド社)
- 「私たちにたいせつな生物多様性のはなし」(かんき出版)
- 「成長の限界 人類の選択」(訳・ダイヤモンド社)
- 「学習する組織」(訳・英治出版)
- 「世界はシステムで動く」(訳・英治出版)
- 「『定常経済』は可能だ!」(岩波書店)
- 「レジリエンスとは何か-何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる」(東洋経済新報社)
- 「不都合な真実 2」(訳・実業之日本社)
- 「地元経済を創りなおす」(岩波新書)
- 「アニマルウェルフェアとは何か――倫理的消費と食の安全」(岩波書店)
- 「ぶれない軸をつくる東洋思想の力」(光文社新書)
- 「プラスチック汚染とは何か」(岩波書店) 他多数。