5日。会合は8時から1時間弱とのこと。首相官邸に入るのははじめてなので、念のため早めに着く。
セキュリティを通って、ホールに入ったら、ずらーっと報道の方々がカメラを向けて並んでいるのにびっくり。そういえば、ニュース番組でよく「官邸に入られる●●氏」みたいな映像があるけど、こうやって撮っているんだー、と思いながら、会合の部屋へ。
こじんまりしたお部屋のこちら側にメンバーが並ぶ席順。あちら側に、総理を真ん中に、経産相、外相、環境相などの席札が並んでいる。お隣の席にすでにいらした奥田氏にご挨拶をし、あとから入っていらっしゃるメンバーの方々とご挨拶。
8時少し前になったら、どどどーと報道陣が部屋に入ってきたので、またびっくり。そして、SPに先導されて、総理がにこやかに到着。一斉にフラッシュがたかれ、ああ、こういう場面も見るなあ、と見ていたら、総理の冒頭の挨拶が終わった瞬間、どどどーと報道陣が退出。
今回は初回であるので、各メンバーから3分ほど、自己紹介と考えていることを述べる、というのを一巡。予想どおり五十音順だったので、私がトップバッターだった。
「私はたぶん市民にいちばん近い立場で参加させていただいていると思います」と最初に述べると、総理がにこっとうなづかれた。通常は自己紹介だけでも30分ぐらいかかるのだけど(^^;)、ぐっと厳選したメッセージを総理に向けてお話しすること、3分45秒。メモをとり、ときどきうなづいたりにっこりしながら聞いていらっしゃるようすに、「聞いてもらえている」と思えた3分だった。
あとは、他のメンバーの方々の発言を注意深く、興味深く聞いていた。今後の議論のポイントが出てくるからだ。そうして、一巡したあと、総理が「最初は拡散してもいい、自由な意見を聞かせてもらう場にしたい」と発言。総理と閣僚は国会があるとのことで9時前に出られ、事務局が次回以降の進め方を確認して終わった。
私たちが部屋からホールに出ると、報道の方々がたくさん待っていらした。私と末吉さんと、順番に取材を受ける。次々と出される質問に答えながら、「ああ、こういうふうになるんだな」ということがわかった。報道の方々が何を聞き出したいのか、それはなぜなのか、が質問を受けながら、わかってきたのだ。
ギョーカイ語では、こういうのを「ぶらさがりインタ」(ぶらさがりインタビュー)っていうらしいのだけど、夜にNHKのニュースでこの場面が流れているのを見ていて、数分のインタビューからどこの10秒を切り出したかを見て、ますます「ああ、そうなんだ」ということがわかった。よくわからずに受けていたインタビューだけど、失敗せずに対応できてよかったことであるよ。次回からはもう少し考えてから臨むことができると思う。
インタビューが終わり、事務所へ向かうべく地下鉄のエスカレータに乗ったら、同行してくれたオダサンが「エダヒロサン、それは何?」と私の袖を指す。
おお、なんと、コートの袖に、クリーニング屋さんのオレンジ色のタグがヒラヒラしていた(私はよく外すのを忘れて、そのまま着ちゃうのだ)。テレビには映ってなかったよね?(^^;