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環境関連
地球家族-世界30か国のふつうの暮らし

「世界30か国のふつうの暮らし」という副題のとおり、30か国のふつうの家庭に
「すみませんが、家の中のものを全部、家の前に出してください」とお願いして
撮らせてもらった写真の数々。世界の国々のさまざまな暮らしのようすや、持ち
物の種類やその量に(いろいろな意味で)目を奪われます。世界の家庭をのぞか
せてもらいながら、「私たち、暮らしていくためにはどのくらいのモノが必要な
のだろう?」としみじみと考えさせてくれる写真集、ぜひ一度眺めてみてくださ
い。

マテリアルワールドプロジェクト、ピーター・メンツェル(著)
近藤真理、杉山良男(翻訳)
TOTO出版

グリーン・リカバリー

閉塞感の強まる日本で、景気刺激、成長戦略、温暖化抑制を同時達成できる、環境重視の経済再生戦略とは? 100年に一度といわれる今回の不況は、石油依存で物的豊かさを実現してきた20世紀文明が破綻したことを告げています。資源やエネルギー、二酸化炭素などの環境の制約も厳しくなってゆく時代に、足元の景気や経済を立て直しながら、どうやって長期的にも「幸せな日本」になっていけるのか? 本書では、今回の不況を全治10年と位置づけ、前半の5年間を緊急対策期間として、そのための再生・回復シナリオを「グリーン・リカバリー」と名づけて具体的に提案しています。

三橋 規宏 (著)
日本経済新聞出版社

ハチはなぜ大量死したのか

世界中からミツバチが姿を消している--それはなぜなのか? そうするとどうなってしまうのか? 良質のルポを読んでいくうちに、「生物多様性」という概念的な言葉が、実際にはどのようなことなのか、そして今、どのような脅威に面しているのかが実感として理解できるようになります。自然が大好き・大事だと思っている方、生物多様性に関心のある方、システム思考に関心のある方にもお薦めです。

ローワン・ジェイコブセン (著)、中里 京子 (翻訳) 、福岡 伸一(解説)
文藝春秋

地元学をはじめよう

都会への人口流出などで過疎と高齢化が進み、疲弊の度合いを深める中山間地が多いと聞きます。「都会には○○があるのにここにはない」と、「ないものねだり」をするのではなく、「ここにはこんなすばらしいものがある」と、「ありもの探し」をしよう、外からの視点を採り入れることで、これまで地元にとっては当然だったすばらしいものを発見していこう、地元に学ぶことで、地域が元気になる!という、「地元学」について、わかりやすく(ジュニア向けに書いてありますので)読むことができます。ここに出てくる事例がとってもステキです。ぜひ行ってみたいなあ! 地域でも自分自身についても、「ないものねだり」をやめて、「ありもの探し」をしてみませんか。

吉本 哲郎(著 (岩波ジュニア新書)

サルが木から落ちる

知らないことだらけで、とっても面白く読みました。熱帯林の中で、動物や植物たちがどんなふうにお互いにつながりあって生きているのか--その精巧なしくみに畏怖の念がしみじみ湧き上がってきます。こういうことを研究している生態学者の根気強さに感動しつつ、最近よく耳にする「生物多様性」って、実際にどういうことなのか、生き生きとした生き物たちの姿から知ることができます。

スーザン・E. クインラン (著), 藤田 千枝 (翻訳)

日本のフェアトレード 世界を変える希望の貿易

世界と日本のフェアトレードの歴史や現状がわかりやすく説明されているだけではなく、その理念や意義を深く理解でき、とても勉強になりました。フェアトレードとは、単に途上国の生産者を助けようというだけではなく、先進国の消費者(=私たち)にとっては、自らの倫理基準を持つ「選択者」になることであり、それを通して、新しいあるべき貿易や経済を作っていく力になれるのです。英国では300以上の都市が「フェアトレードタウン宣言」をしているってご存じでした? さあ、家庭も企業も、自治体も政府も、日本でも始めていきましょう!

長坂寿久

マグロが減ると、カラスが増える? ―環境問題を身近な生きものたちで考える

環境問題って「つながり」が切れてしまったことから起きている、――ずっとそう思っていました。テンポのよいわかりやすい会話に耳を傾けているうちに、私たちの身近な生きものを入口に、生命の壮大なつながりをかいま見ることができる、とても素敵な本です。多様な生きものが生きやすい世界は、私たちもひとりひとりイキイキと生きていける世界でしょう。忙しい日常生活、ときにはちょっと立ち止まって、目には見えない大事なものに思いを馳せてみませんか。

小澤 祥司 (著)

有害連鎖

「物事はつながっている」という、まさにシステム思考の基本が、温暖化をめぐって、実際にどう負の連鎖として表れつつあるか、そして、後半は、有害な負の連鎖を逆転させるプラスの連鎖をどう創っていったらよいか、とてもわかりやすい、かわいいイラスト入りの本です。小学校高学年から読めるとっつきやすさですので、ぜひどうぞ!

末吉 竹二郎(幻冬舎)

持続可能な日本の社会を考える ― JFS持続可能性指標 第1~2期プロジェクト報告

2050年をターゲットに、環境、経済、社会、そして私たち一人ひとりの幸せといったトータルな視点で、「あるべき持続可能な日本の社会」を具体的に描き、その姿に今私たちが近づいているのか遠ざかっているのかを定量的に試算した、JFSの「持続可能性指標プロジェクト」の報告書です。世界の研究機関や各国政府によるさまざまな指標についても、特徴、成果、課題を分析しています。一見つかみどころのない持続可能性という概念を、俯瞰・整理するのに便利な情報が満載です。 

ジャパン・フォー・サステナビリティ 編集・発行

「温暖化」がカネになる

温暖化のしくみや、温暖化をめぐる国際条約などの枠組み、そして、京都議定書に設けられているしくみから、排出権取引が大きな潮流となりつつあること、お金を通して、温暖化問題を解決しようという枠組みについて、とてもわかりやすく解説されています。いまのままだと、日本はいったいいくらぐらい、税金から支払わなくてはならないのだろう?--あまり知られていませんが、この数字をみると呆然としてしまいます。いえ、気を取り直して、どうすべきか、しっかり考えなくては!

北村 慶 (著) PHP研究所

NHKスペシャル 気候大異変―地球シミュレータの警告

「なぜ100年後の地球の姿を予測するのかと聞かれます。重要なのは、100年後に生きている人たちがどんな気候に住むかを決めるのは、100年後に生きている人たちではないということです。いま生きている私たちがどういう行動をするのかにかかっているのです」--温暖化は進行しているの? このまま進むと地球の未来はどうなるの? 最新のスーパーコンピューターが描き出す変貌する地球の姿。その意味や対応について考えさせられるビジュアルブックです。

江守 正多 (著), NHK「気候大異変」取材班 (著)

サステナビリティ経営

元日経新聞論説委員、現千葉商科大額教授の三橋氏(私にとっての環境ジャーナリストの師です)が、とてもわかりやすく、経済・経営という側面から「サステナビリティ」について、そもそもの考え方やあるべき姿を解説するとともに、環境経済学の視点、ストック重視の新しい経済への移行のほか、多くのわくわくする実例とともに、「サステナビリティ経営」へのさまざまな取り組みを紹介しています。企業人も市民も学生さんも、ぜひどうぞ!

三橋 規宏 (著)
講談社

プランB2.0―エコ・エコノミーをめざして

豊富なデータを駆使しながら、とてもわかりやすく、地球環境問題の現状と原因、本質的な解決策、そして各国の対策の動きを説明しています。デニス・メドウズ氏が「いつもレスターのこの本を参考にしているよ」と言っているほど。興味のある章だけ選んで読むのもお薦めです。

レスター・ブラウン著
ワールドウォッチ・ジャパン

日本再生のルール・ブック―ナチュラル・ステップと持続可能な社会

国際NGO ナチュラル・ステップのフレームワークには、「バックキャステイング」「4つのシステム条件」など、だれでもぜひ知っておいていただきたいものがあります。ナチュラル・ステップの考え方や活動、事例などをわかりやすく読みやすくまとめたブックレットです。サステナビリティの最も根本的な考え方ですので、ぜひお勧めします。

高見幸子著
海象社

グッド・ニュース ― 持続可能な社会はもう始まっている

地球上のさまざまな現状を、「問題」という観点だけではなく、「解決の道すじを実際にたどっている動きとして、生き生きと伝えてくれる本書は、「こういう本が出されること自体がグッド・ニュースです」といわれる、元気と気づきと考えるきっかけに満ちた本です。事例たっぷりで読み応えのある本です。ぜひどうぞ!

デヴィッド スズキ , ホリー ドレッセル (著)
中小路 佳代子、五頭 美知 (翻訳) 枝廣 淳子(監修)
ナチュラルスピリット

センス・オブ・ワンダー

『沈黙の春』の著者として知られるレイチェル・カーソンが、アメリカの若い母親のための雑誌に執筆し、その死後、友人たちの手によって出版されたエッセイ集。子供たちの「センス・オブ・ワンダー」つまり自然の神秘や不思議さに対する感性が、どれほど大切であるかをつづった作品です。写真も素敵、文字も少なく、祈りのような珠玉の作品で、私の大好きな本です。

レイチェル・カーソン
新潮社

戦争って,環境問題と関係ないと思ってた-平和をあきらめたら、地球に誰も生き残れない

平和と環境問題。関わっているNGOも別々の場合が多く、「社会の別々の問題」に思いがちですが、たとえば、どんなに国々が二酸化炭素排出量を減らしたとしても、手つかずの軍事からの排出(現在でも国家単位で考えれば世界第5位ですって!)で、やはり温暖化は進んでしまう……。戦争も環境問題も、私たちのエネルギーとお金の流れが作りだしているのだから、私たちに変えられる! わかりやすい説明を読みながら、考えてみませんか?

田中優
岩波ブックレット

ダイコン一本からの革命

100万人のキャンドルナイトの呼びかけ人代表をいっしょにやっている大地を守る会の藤田会長の書かれた本。いまでこそ、「社会的起業家」を政府も注目・応援しており、NPO(非営利組織)にも事業型NPOが増えてきていますが、企業に魂を売るとは堕落も甚だしい」との猛烈な批判を受けながらも、強い信念で、「運動と事業を車の両輪のようにして進む」大地を守る会を作ってきた藤田さんたちの活動の歴史は、ひとつのモデルを提示してくれています。

藤田 和芳
工作舎

エコゴコロ 環境を仕事にした女性たち

「環境問題には、生活者としての女性の視点が必要」という小池百合子環境大臣の呼びかけで集まった女性たち「環境ビジネスウィメン」の活躍を紹介するほか、小池百合子環境大臣、菊池武夫ファッションデザイナーの菊池武夫氏、株式会社ダイエー代表取締役会長兼CEOの林文子氏によるパネルトークの内容も掲載。今後、環境ビジネスで花を咲かせたいと考えている多くの方々へのメッセージとなる1冊です。

環境ビジネスウィメン 編
共同通信社

でんきを消して、スローな夜を。 100万人のキャンドルナイト

 「夏至と冬至の晩、夜の8時から10時までの2時間、でんきを消してロウソクをともそう」-2003年の夏に始まった「100万人のキャンドルナイト」には、こんな決まりがあるだけです。 一人でもいいし、だれかといっしょでもいい。でんきを消して、スローな夜を味わってみてください。この本は、キャンドルナイトの味わいをさらに深める手助けをしてくれます。 2時間の暗闇が、あなたに魔法をかけることでしょう。 (出版社の案内より)
 私の「いま、ここをともす光」というメッセージも載せてもらっています。「ときどき、前のめりになりがちな時間をぐっと引き戻す、そんな時間をぜひ持ちたいな、と思っています。」

マエキタ ミヤコ
マキノ出版

ハチドリのひとしずく- いま、私にできること

南米アンデス地方の取っても素敵なお話を中心にした、珠玉のような本です。さまざまな人々の心からのメッセージと、「いまの自分にすぐにできること」のアイディアやヒントがいっぱい詰まっています。辻信一さんがご自分の文章につなげて、私のメッセージも使ってくださいました。

辻 信一 (監修) 
光文社

人と地球にやさしい仕事100―すぐにつかえる資格&職業ガイド

 「緑・自然系」「環境ビジネス系」など100種! へえ~、こんな職業もあるのねー、とワクワクしてきます。私がやっているようなことは、まだ職業にはなっていないみたいですが・・・(^^;
 私はよく「エダヒロの天職公式」といって、 天職=好き×得意×大事 といいますが、「ああ、自分はこれをするために生まれてきたんだ」と思えるような仕事ができたら、本当に幸せですね!

人と地球にやさしい仕事100編集委員会 (著)
七つ森書館

エコロジカル・フットプリントの活用ーー地球1コ分の暮らしへ

エコロジカル・フットプリントって、どういう目的で作られたの? どうやって計算するの? どうやって使うの? 世界や各国の数字はどうなの?--このような疑問に、とてもわかりやすく答えてくれる、読みやすい本です。私たちのめざしている「進歩」とはどういうものなのか、そして、それを測るための指標の考え方やいろいろな例など、わかりやすくまとめられている章や世界のエコロジカル・フットプリントの活用事例を紹介している章もあります。

ニッキー・チェンバース、クレイグ・シモンズ、マティース・ワケナゲル[著]
五頭美知[訳] 和田喜彦、岸 基史[解説]
インターシフト(発行)、合同出版(発売)

ボクらの街のボクらのお金

「地域通貨ってよく聞くけど(はじめて聞いたけど)、よくわかんないな~」という声も聞きます。そんな方に、オススメの本です。100ページほどの小さな本ですので、すぐに読めちゃいます。前半は、「あなたとお金の新しい関係を見つけよう!」という、基本的なコンセプトを楽しく伝える絵本です。なるほど~、そうだよな~、とうなづきつつ読めちゃいます。後半や、これも子どもでも読めるようにわかりやすく、世界のさまざまな地域通貨の実例を紹介しています。

あべ よしひろ (著)
さんが出版

マネー崩壊~新しいコミュニティ通貨の誕生

 そもそも「お金って何だろう?」「いまの経済と貨幣の制度はどうなっているのだろう?」「これからどうなっていくのだろう?」「今日どのような取り組みがあるのだろう?」・・・などにご興味のある方、「環境問題を引き起こしているのは経済のしくみではないか? その経済をこのように動かす原動力になっているのはお金ではないか?」と感じている方にぜひ読んでいただきたい本です。
 地域通貨の参考書はいろいろありますが、この本は大変読みやすく、しかもさまざまな取り組みを考えるうえでの「大きな枠組み」を与えてくれます。

ベルナルド・リエター (著)、 小林 一紀・ 福元 初男 (訳)
日本経済評論社

風車博士のやさしい風・風車・風力発電の話

ぼくらの夢をのせて風車よまわれ!「どこでも・だれでも・かんたんに」クリーンな自然エネルギーのひとつである、風の力についての基礎知識、風車の歴史やそのはたらきをやさしく解説。平和で持続可能な社会のために、化石燃料を奪いあわなくてもすむエネルギーのしくみを作り出そう。これからの「宇宙船地球号」を担う十代のみなさんにぜひ読んで欲しい一冊。
(出版社の紹介文より)

牛山 泉 (著)
合同出版 1,470円

菜の花エコ革命

全国36道府県・約80の団体や地域が取り組むまでに広がってきた琵琶湖発!の資源循環型地域モデル「菜の花プロジェクト」。国が進める「バイオマス・ニッポン総合戦略」のモデル事業にもなり、全国から注目が集まっています。「菜の花プロジェクト」が目指す「世間よし」、「孫子(まごこ)よし」の社会づくり、生い立ち、そして全国に広がる事例とこれからの展開を分かりやすくまとめた、琵琶湖発の「21世紀の日本の進路」です。

藤井 絢子、 菜の花プロジェクトネットワーク(著)
創森社

白色度70がちょうど良い

企業間の枠を取り払い、近隣のオフィス街で共通の回収車を巡回させれば分別回収の輪が拡大する……。こんな発想の転換から生まれた、オフィス街での企業間ネットワークの環境NGO「オフィス町内会」。一企業の一社員が始めた活動を、企業はどう支援し、既存の古紙回収会社等の縄張りにどう入り込んでいったか、「手に汗握る」思いで読みました。しっかりした経済性に基づいてこそ、NGOも活動が続けられること、そしてNGOだって経済性に基づく活動ができるのだ、ということをまざまざと示してくれます。

半谷 栄寿、オフィス町内会(著) 
ぎょうせい

スロー・イズ・ビューティフル―遅さとしての文化

スローフードにスローライフ……スロー・ムーヴメントを大いに高めた辻さんが、スロー・ラブ、スロー・ボディなど、いろんな切り口を提案しています。とても面白く考えさせられる本です。初めてお目にかかった時にこの本を頂き、著書にサインをしてもらいました。よく英語では手紙の最後に、Sincerely yours, と書きます(敬具、ということです)。辻さんは、メッセージの後に、Slowly yours, とサイン。オシャレだな~、いいですね~。

辻信一(著)
平凡社

スモール イズ ビューティフル―人間中心の経済学

 私が山のように(川のように?)下線を引きながら何度も読んでいる本です。経済学とは本当は何なのか、幸せって何なのか、技術はどうあるべきなのか……とても紹介・引用しきれないので、ぜひ読んで下さい。
 本書の出版は30年前なのですが、書いてある内容は、今でもそのまま通用するし、現在の私たちにとっても警鐘である部分がたくさんあります。30年前に書かれたこの書には、所々に「30年後には」という予測が載っていて、今、その時代に生きながら読むと、水晶玉を向こう側からのぞいているような落ち着かない気がしてきます。

E・F・シューマッハー(著)
講談社学術文庫

ひとりから始まる。思いをカタチに変える先達の知恵1、2

「はじめの一歩は、ほんのささいなことがきっかけだった。社会を変えようなんて、構えていたわけじゃなかった。でも、やっているうちに楽しくなってきて、周りにどんどん人が集まってきた。
 自然エネルギーの市民発電所をつくった人、田んぼにたくさんの命を湧かせようとしている人、菜の花で地域を変えようとしている人、食卓に雑穀を復活させようとしている人――。(中略)
 本書に登場する一人ひとりは、行動を通して幸せな個人と社会のあり方を提言する。猜疑と不安と嫉妬に満ちた世の中から、信頼と尊敬に満ちた世の中へ。楽しく「仕事」する人が増えたとき、変革なんて力まなくても、社会は自然に変わっていくのかもしれない」(出版社からいただいた案内より)

三橋 規宏 (編集)
海象社

ファクター4 豊かさを2倍に、資源消費を半分に

 「資源生産性がファクター4,つまり4倍に上昇するなら、今の豊かさを2倍にし、環境に対する負荷を半分にできる。資源生産性を4倍にすることは技術的には可能であり、巨額の経済的収益をもたらし、個人や企業、そして社会の全構成員を豊かにする。」(まえがきより)
 ファクター4の概念の説明のあと、「エネルギー」「物質」「輸送」の生産性をそれぞれ4倍かそれ以上に引き上げることに成功した事例が50も載っており、ファクター4が概念だけではなく、実行可能な(そして往々にして儲かる)道筋であることを示しています。

ワイツゼッカー・ロビンス(著)
財団法人省エネルギーセンター

ファクター10 エコ効率革命を実現する

 リサイクルやエコマーク、LCAのように、経済活動に物質や資源が投入されてからの効率や持続可能性を考えるのでは全然足りない、地球がサバイバルするためにはそもそも投入する資源や物質の移動を10分の1にすべきで、それは可能だ、という主題です。
 ブレーク氏は、MIPS(Material Input per Service)=「サービス単位あたり物質集約度」という新しい有用な概念を導入しました。人々が求めているのは、モノの所有ではなく、そのモノの提供する「サービス」(経済用語でutility:効用)であり、そのサービスを提供するのに必要な物質の量は大きく減らせる、という「脱物質化」への概念と尺度を示すのが、このMIPSです。詳しくは是非、本書をどうぞ。

シュミット・ブレーク(著)
シュプリンガ・フェアラーク東京

たのしい不便 大量消費社会を超える

「現代を生きる我々が消費している「モノ」(情報や快楽、便利さも含めて)の多くは、実は人が幸福になるために必要なのではなく、単に我々が中毒症状を起こしているに過ぎないのではないか」という仮説を立て、中毒物ではないかと思う「モノ」や「便利さ」を実際に自分の生活から排除するという実験を体当たりで行い、その面白くも切実な実体験談が語られます。これは面白いですよぉ。体験の後の対談集も唸ってしまいます。「体重は減り、お金は残った」という、何とも魅力的な帯がついています。

福岡賢正(著)
南方新社

限界を超えて

1972年に出した『成長の限界』から20年後、そのときに「このまま人口も経済も拡大を続けると……」とシミュレーションした世界と、実際の世界の現状がどうなっているか、いまの時点でのデータを入れてさらにシミュレーションするとどういう未来のオプションが出てくるか、私たちが望む世界にするには、何が必要なのかを、デニス・メドウスさん、ドネラ・メドウスさんたちが書いた本です。

ドネラ・H・メドウズ他(共著)
ダイヤモンド社

成長の限界―ローマ・クラブ人類の危機レポート

「この本を読んで環境問題に取り組むようになった」という人がたくさんいる、環境分野の古典とも必読書ともいわれる本です。問題を表層的に見たり非難するのではなく、「システム」としてとらえて、本質的な問題の所在と解決策を考えるアプローチに、私も大きな影響を受けました。「幾何級数的成長」「フィードバックループ」「時間的遅れ」など、考えるうえで役に立つ概念やアプローチがたくさんあります。

ドネラ・H・メドウズ他(著) 
ダイヤモンド社