開催日 |
2013年2月26日(火)
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対象 | e's未来共創フォーラム 異業種勉強会の企業・団体パートナーの方のみ。 |
ゲスト | |
ファシリテーター | 枝廣淳子 |
参加人数 | 23社・団体27名 |
開催レポート

(ファシリテーター:枝廣 淳子)
多くの企業(団体)で森林活動に取り組み、森の再生・森林保全が進み、社員の意識向上などの効果が出ていると思います。一方で、森づくりは長期にわたる性格を持つこともあり、社内外のコミュニケーションが難しいという悩みもよく聞きます。いまは森林活動ガイドラインや評価軸がなく、それぞれがよかれと思うことをしていますが、本当に地域や地球のためになる活動を行うには、どのような点に留意する必要があるのでしょうか。未来共創フォーラムの各社・団体の経験や学び、知恵を集約し、これから取り組みを始めるであろう、多くの企業・団体の参考にできればと思います。
<ワーク>
一口に森林活動といっても、その実態はさまざまです。まず、グループごとに各社・団体での活動を紹介し合い、どのような取り組みが進んでいるのか、その中でどのような問題意識があるのかを共有することから始めました。とくに、自社・団体の活動の目的と具体的な実践例を5W1Hで整理し、その取り組みによって、何がどうなることを目指しているのかという視点で、日ごろの活動をふり返りました。

(ワークのようす)
●プレゼンテーション(1)
「地域が潤えば森も潤う」
株式会社 環境ビジネスエージェンシー/認定NPO法人 環境リレーションズ研究所 鈴木敦子 氏

(株式会社 環境ビジネスエージェンシー/認定NPO法人 環境リレーションズ 鈴木敦子 氏)
誕生日や結婚祝いなどの人生の節目に記念樹をプレゼントする「プレゼントツリー」という活動を通して、森林再生という長時間を要するプロジェクトに、鈴木さんは多くの企業や人を巻き込んできました。活動のカギとなるのは、森のある地元行政、林家、土地の所有者をきっちり巻き込んで協定を結ぶこと。その上で、都市と山村の交流の場づくりを進めています。しかし地元の中小企業の参画をうまく促せていません。そこで「地元企業と共に潤うPresent Treeの森」を目指して、震災復興支援を含め、新たな取り組みにもチャレンジしています。そこから見えてきた、林業の「常識」と「非常識」についても語っていただきました。

※企業・団体パートナーの森林活動を一覧でご覧いただけます(PDF)※
<企業・団体パートナーの森林活動一覧 PDF>
●「相談タイム」

(有限会社エコネットワークス 野澤 健 氏)
このコーナーでは、パートナー企業さんから、他社の参加者に意見を聞いてみたい話題を提供いただき、みんなでディスカッションして知恵を絞ります。今回は、エコネットワークスさまから「距離にとらわれない働き方」をめざすため、在宅勤務というワークスタイルに関するご相談をいただきました。在宅勤務を取り入れたいと思うか? その場合、どういう仕組みや制度が必要か? 希望しないとしたらなぜなのか? こうした点について、みなさんからのアイデアを付箋に書き出しました。

(ワークのようす)
●事務局よりお知らせ:
【1】 「未来共創フォーラム」ウェブサイトへのバナー広告募集
2012年12月、「未来共創フォーラム」の新しいウェブサイトが完成しました。この「異業種勉強会」の情報にアクセスしやすくなったほか、幸せ経済社会研究所や環境NGOジャパン・フォー・サステナビリティなど、枝廣が取り組むほかのプロジェクトとの連動も強めることで、旧「日刊温暖化新聞」よりいっそう幅広い層からのアクセスが期待できます。
そこで、以前からご要望をいただいていたように、「未来共創フォーラム」で会員のみなさま限定のバナー広告を展開できるようにしました。みなさまへのご案内前に、自社プロジェクトの宣伝に使ったところ、ページビューが前月比で30%アップし、某メール講座の売上が10倍に延びたという実績があります。
ぜひこの機会にバナー広告をご検討下さい!
今なら、
期間限定リニューアル特価を実施中です。
詳細はイーズ未来共創フォーラム異業種勉強会 事務局宛にご連絡くださいませ。
info-partner(@)es-inc.jp
※(@)を@に変更してお送り下さい。
【2】 東北被災地の子ども達によるミュージカルのご案内(3月30日開催)
環境NGOジャパン・フォー・サステナビリティでは、未来共創フォーラム異業種勉強会のメンバーでもある日本興亜損保さまと共に、被災地支援の活動を進めています。その一環として、3月30日、東日本大震災を直接体験した東北の子ども達や、プロとして活躍する俳優・ミュージシャンを含めた総勢70名による、世界の社会問題をテーマにしたノンフィクションミュージカル公演「CARE WAVE AID ~被災地の子ども達による【未来宣言3.11】~」を行います。ぜひお越しくださいませ。
詳細につきましては、以下の特設サイトをご覧ください。
http://www.japanfs.org/tohoku/musical/index.html
●次回フォーラムの予定
次回フォーラム内容は確認中です。日程は2013年4月を予定しておりますが、ただいま調整中ですので、決まり次第ご連絡いたします。

(帝人さんのミライスタジオを見学させていただきました!)

(懇親会:4名の方が懇親会から駆けつけてくださいました~!)
次回のイベント・フォーラムの予定
次回フォーラム内容は確認中です。日程は2013年4月を予定しておりますが、ただいま調整中ですので、決まり次第ご連絡いたします。
参加された方の声から
森の活動の“出口”という視点に気づいたこと。
企業の森林活動にとって、出口(木を使う)をどう考えていくかが大事である事を再確認出来たこと。
会社の利害を離れたところで、真剣に考える機会を持てたことが良かった。
森の「出口」「使い方」「森育」の話が参考になった。
評価軸を考えるというテーマはまさに自社の活動に現在必要な視点だったので、勉強になった。
やることに意義があると思っていた森林活動に、目的や時間軸という側面も考える必要があることを改めて考えた。
他の企業、団体の取り組みや意見などを直接見聞きすることが出来て非常に良かった。
プレゼントツリーの仕組みなどが分かり、勉強になった。
ワーク(話し合い)の時間が色々あって勉強になった。
森林活動について時間軸や地域の観点など深い視点で意見交換ができたことが良かった。
様々な業種の企業の森の課題を聞けてとても有意義だった。
これだけの企業のCSR担当をコーディネートする会でディスカッションするのは他にないと思う。有意義なソリューションが見いだせると思う。
森林保全活動の評価軸、少し難しいと思う。でも、それなりのものが出来ればかなり面白展開が見込めそうな気がする。極力関わりたいと思う。
企業の要人を半日集めるのは難しい。昼~夜に出来ないか。