「子供の声がうるさい」という苦情が寄せられるため、外遊びを減らす保育園が増えていて、「子供の声がうるさくなるのはイヤ」と保育園の新設への反対運動もあると聞きます。
出生率をいかに上げるかという議論が盛んですが、子供を迷惑なものとして排除する、子供に優しくない社会で、どうして子供が増えるというのでしょう。電車の中でも、赤ちゃんの泣き声に舌打ちしたりイヤな顔をお母さんに向ける人がいます。そういう人を見るたびに「この人は赤ちゃんの時、泣かなかったのかなあ?」と思ってしまいます。でもそういう人が多いから、子供を連れて外に出るお母さんは「ごめんなさい」を言い続けなくてはならない。そんな社会で、どうして子供を生み育てたいと思う人が増えるというのでしょう。
人口減少に対する取り組みには、社会の寛容性に対する働きかけも必要だと思っていたので、東京都の取り組みに注目しています。