環境負荷の見える化
- ある製品・サービスを提供するために必要な生産~使用~廃棄の各過程で発生する環境への影響を評価する手法である「ライフサイクルアセスメント」(LCA)を用い、企業の製品やサービスに伴うカーボンフットプリントやウォーターフットプリントなどの環境負荷を算定し、見える化します。
- 環境負荷を算定することで、設計や製造工程の改善による環境負荷の削減効果も算定することができます。
- 見える化プロジェクト全体の企画からデータ収集及び調査、算定のほか、LCAのレビューも行います。
- また、算定結果をもとに、効果の高い削減案をともに考えるお手伝いも行います。
- 環境負荷やその削減効果をわかりやすく伝えるお手伝いを通して、企業ブランド価値の向上や内外のESG投資家や消費者等への効果的なコミュニケーションをサポートします。
事例1
日本海ガス株式会社
算定内容 : CO2や水消費を含めた79項目
都市ガスおよびガス器具の販売を手がける日本海ガス(本社・富山市)は16年前より、ガスファンヒーターを販売するのではなく、レンタルする事業を行っています。顧客からは、「収納場所がいらなくて助かる」「初期投資なく、暖房を使える」「配達・取り付け・回収をガス事業者がやってくれるので手間がかからない」「万一故障しても、機器を無償代替してもらえる」「ガス事業者によるメンテナンスで常に安心して使用できる」など、好評を博し、貸し出し台数は右肩上がりに増えています。このレンタルサービスは、顧客の利便性を高めるだけでなく、専門業者がメンテナンスすることにより、ガスファンヒーターの長寿命化にもつながり、また、単身者などが機器の寿命前に廃棄することも避けることができるなど、環境負荷の削減にもつながっています。
イーズ「アセスメント・見える化ユニット」では、16年間にわたる同社のガスファンヒーターレンタルサービス(Product as a Service)を対象に、LCAの手法で環境負荷の算定を行い、その環境効果を明らかにするとともに、今後に向けての改善提案につなげました。同社はLCAの算定結果を環境・CSR・SDGsコミュニケーションにつなげています。
【掲載されました】
ガスファンヒーターレンタルサービスのLCA調査結果 <日本海ガスさま社内報>
事例2
食品製造業、アパレル業、印刷業、化粧品業、化学製造業
算定内容 : CO2や水消費、土地利用
大手企業の環境部門で、事業活動による環境負荷削減効果の算定を実施。削減効果を数値化するとともに、ライフサイクルの観点からプロセスの改善点を見いだすことができました。社内で共有して改善につなげるとともに、結果を見える化して、ESG投資や企業ブランドにつなげるためのコミュニケーションの取り組みを支援しています。
事例3
自治体、農業、漁業、食品製造業、アパレル業、印刷業、化粧品業、化学製造業、飲食業、コンサルティングサービス業、小売業、研究機関、大学
算定内容 : 水消費
ウォーターフットプリントに着目し、製品やサービス、イベントや組織など幅広い評価支援を実施。ライフサイクルでの結果を把握することで、評価対象の有意性及び改善点を見いだすことができました。社内で共有して改善につなげるとともに、水消費をリスクとして捉え、経営戦略を練る上での材料とし活用しました。また、企業だけでなく、大学を始めとした研究機関でデータを活用されました。