7月11日、カナダのオンタリオ州で「ゴミゼロ・オンタリオ法」(Waste-Free Ontario Act)が可決されました。トロントを州都とするオンタリオ州は、人口1200万人強のカナダ最大の州です。
この「ゴミゼロ・オンタリオ法」の目的は、埋め立てされるゴミを減らし、雇用を創出し、気候変動を緩和すること。現在は、毎年800万トンを越えるゴミが埋立場に送られており、1990年から2012年にかけて、埋立ゴミの量の増加に伴い、温室効果ガスの排出量も25%増えています。
「1000トンのゴミの埋め立てを回避するたびに、7人分の正規雇用、36万ドルの賃金、71万1千ドルのGDP増加につながります」とのこと。カナダ全体の人口の約3分の1を抱えるオンタリオ州での、「ゴミゼロ」への動きは、その規模からいっても、大きな影響を及ぼしてくれそうです!
ちなみに、「できるだけごみは燃やさない」と日本で初めてゼロ・ウェイスト宣言を行ったのは徳島県・上勝町(人口約2,000人)。上勝ゼロ・ウェイストアカデミーのサイトによると、他のゼロ・ウェイスト宣言自治体には、福岡県大木町(人口約14,500人)、熊本県水俣市(人口約28,000人)があり、東京都町田市(人口約417,000人)と神奈川県葉山町(人口約33,000人)がゼロ・ウェイストを検討しているそうです。
カナダ最大州のオンタリオに匹敵するのは、日本最大都道府県の東京ですよね。 東京オリンピックパラリンピックに向けても、ぜひ「ゴミゼロ・東京都」への動きを! 都知事選の候補者にも、「世界中で進んでいるゼロ・ウェイスト自治体の動きを知っていますか? 東京都はどうですか?」と聞いてみたいですね。