つい先日、12月28日に、中国の済南で「ソーラー・ハイウェイ第1号」の開通式が行われました。1キロメートルにわたって、「重量に耐えることのできる透明なパネル」で覆われたこのソーラー・ハイウェイは、800世帯分にあたる100万kWhの発電能力があるとされています。発電された電力は当面、ハイウェイの照明や広告用掲示板、監視用カメラや料金所で使われ、余剰電力は済南の送電線に供給されるとのこと。
コストに見合うのか、といった声もあるようですが、今や世界一のソーラー・メーカーである中国は、新しい技術を評価するための試験台として位置づけているようです。ちょうど1年ほど前に、フランスで「世界初のソーラーパネル道路」が開通していますし、自転車大国のオランダ・アムステルダムでは、ソーラーパネルを敷き詰めた自転車専用道路が開通しています。そういえば、自動車メーカーのアウディは中国のメーカーと組んで、ソーラーパネルを載せた自動車の開発を進めていると聴きました。「走りながら充電できるEV(電気自動車)」をめざしているようです。
道路でも屋根でも発電・充電しながらクルマが走る日が来そうですね。走っている間に発電・充電したEVが自宅のガレージに帰って、自宅に給電する――そんな日もそれほど遠くないかも!