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エダヒロ・ライブラリー一日一題

「難民」という言葉について

2018年02月12日

昨日(2/11)の日経新聞に、「引っ越し「難民」が大量発生? 人材不足で今春」という大きな見出しが出ていました。人手不足で引っ越ししたくてもできない人が出そうだ、という内容ですが、「引っ越し難民」という言葉にひっかかりました。オフィス街などで飲食店が少ないところでは、「昼食難民」という言葉も使われますね。過疎化や高齢化で「買い物難民」が700万人いる、とも。

引っ越しや昼食、買い物が"困難"な人々を、その漢字のイメージから軽く「難民」と呼ぶのでしょうけど、本当の「難民」について知っていてほしいなあと思うのです。

1951年の「難民の地位に関する条約」で、「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた」人々を「難民」と定義しています。

http://www.unhcr.org/jp/what_is_refugee

「~が不便」というときに、軽く「難民」という言葉を使ってしまうようですが、自国での生存・居住が困難な深刻な状況にいる人々を指す「難民」という言葉であるということを、意識したいなあと思います。「引っ越し困難者」「昼食困難者」「買い物困難者」という言葉のほうがよいなあと。どう思いますか?

 

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