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朝2時起きで、なんでもできる! 2 (文庫)
著書
 

枝廣淳子(著)
サンマーク出版

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朝2時シリーズ文庫化の2冊目です。「自分マネジメント」「時間管理」などを進める過程で行き詰った時、新しい問題にぶつかった時など、是非参考にしてみてください。

文庫版あとがき

 このあとがきを書くために、本書を読み直してみて、われながらびっくりしました。番外編の最後に「世界の環境リーダーや研究者の集まるハンガリーの合宿に参加して、またたくさんの『わらしべ』をもらった」と書いてあります。
 それから三年――このときの「わらしべ」は、翻訳書二冊、著書一冊に姿を変えました。そのうえ、ここで学んだ「システム思考」というとても役に立つ考え方を日本に伝えたい、広げたいと、チェンジ・エージェントという会社まで作ってしまったのですから、たいした「わらしべ力」です!
 でも、こんなわらしべの展開が可能になったのも、「英語力」をつけておいたこと、どんどん増えるやりたいことを「仕事は片手で♪」といいながら進めていける「時間力」のおかげなのだろうと思うのです。
 そして、いまなお「英語力」と「時間力」をアップしようと、いろいろ試しつつ、トレーニングしつつ思うのは、「測ること」の大切さです。
 英語でも時間でも、自分にとって、大事なことや増やしたいことは、測ってみましょう。「使用前」にまず測る。どうやって増やすかを考えて、やってみながら継続して測っていく。そうすれば「使用後」には大きく増えているにちがいありません!

本書を書いたときには、小学生中~低学年だった娘たちも、いまでは中学3年生と小学6年生。
かつて学校の先生たちに『朝2時起きで、なんでもできる!』を販売(?)してくれた長女のみさきは、いまでは私よりも背が高くなり、ますます頼れる存在です。あかりも相変わらず、「うちでいちばん頼りないママ」の世話をあれこれと焼いてくれています(子どもたちが自分のお小遣いで母親にチョコレートを買ってくれる家庭も珍しいかもしれません……。私の机の上のお菓子が減ってくると、だれかが買ってきて補充してくれるのです)。
「どうやって、ご家族の協力や理解を得ているのですか?」とよく質問されます。
「うーん、とりたてて何もしていないのですが……」と答えるのですが、強いていえば、家族にできるだけ自分のやっている仕事や活動を知ってもらいたいと思っていることでしょうか。可能なときには、いっしょに取材にいったり、私が共同代表をしているNGOジャパン・フォー・サステナビリティの集まりにもいつも誘います(クリスマス会で、あかりはサンタクロースに扮して登場してくれました!)。
 また先日、みさきとあかりといっしょに絵本の翻訳をしました。みさきは学校で英語を習っていますが、「どういう日本語にしたら、子どもたちに楽しく遊んでもらえるか?」という作業は特に楽しかったようです(翻訳手伝いのアルバイト代で、電子辞書を買っていました)。
 こうして、私が大事だと思っていること、その活動の楽しさを少しでも家族に伝えられたら、いっしょに楽しめたら、と思っています。
 ところで、新しく作った会社の名前の「チェンジ・エージェント」とは、「変化の担い手」という意味です。
 自分の生き方であれ、暮らし方であれ、地域や社会であれ、地球であれ、「変えたい!」と思ったら変えることができる! ――このメッセージを多くの人たちに伝え、変えるための方法やツールを届けていきたいと思っています。
「変えること・変わること」は、楽しくてワクワクすること。そして、基本的な考え方ややり方、ツールを知っていれば、難しいことではありません。
 ほら、新しい世界に続く扉が開く音が聞こえるでしょう?

二〇〇六年一月
枝廣淳子

 

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