温暖化科学者・江守さんの新書です。第1部では温暖化の科学について、最新の知見や懐疑論に対する考え方などをわかりやすく学ぶことができますが、すばらしくてうなってしまったのは第2部です。温暖化をめぐる「対策積極派」(環境NGOなど)と「慎重派」(経済界など)は、どうして議論がかみあわないのか、どうしたら、共通の未来と幸せのために、進んでいくことができるのか--江守さんがずっと考えてこられたからこその考える枠組みがわかりやすく提示されています。温暖化についてどのようなご意見をお持ちだとしても、是非読んでいただきたい1冊です。