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エダヒロの本棚

変態する世界
翻訳書
 

ウルリッヒ・ベック(著)

枝廣 淳子、中小路 佳代子 (訳)

岩波書店

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(訳者あとがきより)

 英国のEU離脱の決定や米国の大統領選の結果をはじめ、現在、世界では「想定外」の出来事が相次いで起きています。

「いったい、世界はどうなってしまったのだろうか」「今後、どうなっていくのだろうか」――そんな不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。そんな時代の不安を先読みしていたかのように、本書『変態する世界』は、新たな"世界の見方"を提示してくれる書です。

「変態」とは、たとえば、蝶々の幼虫が蛹(さなぎ)から成虫へと姿を変えることを指します。蝶々の幼虫と成虫では、その姿は全く異なります。ベックが本書を通して伝えたかったことは、私たちが暮らす世界のあり方が、今、まさに「変態」しているということです。

本書を通じて、「多くの人たちに、『変態する世界』という新たな"レンズ"をもって世界を見ていってほしい」というベックの思いが、一人でも多くの人に伝わることを願っています。ぜひ手に取ってみてください。

 枝廣淳子

 

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