昨今世界中で大きな問題となってきた海洋プラスチック汚染は、私たちのライフスタイルも社会や経済の仕組みも「使い捨て文化」をベースにしているところから生じています。プラスチックはだれもがお世話になっているからこそ、「ひとりひとりの行動を変えなくてはならない」というメッセージでもあります。
そして、世界中で、実際に「使い捨て」を卒業しよう!という動きが大きくなってきています。残念ながら日本は多くの点で遅れをとっているので、世界はこんなふうに進んでいるんだ!ということを、本書でぜひ知ってもらえるといいな、と思います。
レジ袋、ペットボトル。使い捨て容器、過剰包装、そして食品ロス。具体的な各国の取り組みや状況は非常に参考になります。
たとえば、フランスには「食品廃棄禁止法」という法律があって、店舗面積が400平方メートルを超えるスーパーマーケットに対し、売れ残って販売できなくなった食品の廃棄を禁止し、その食品を慈善団体に寄付すること、人の食用に適さない食品は家畜の飼料や肥料に転用することを義務付けていて、違反すると罰金が科せられるのです!
「もったいない」精神のDNAを有する日本ですもの、「脱・使い捨て」時代のフロントランナーになりましょうよ!