社会学者・宮台真司氏と経営学者・野田智義氏がタッグを組み、大学院大学至善館で行われた講義を書籍化したものになります。
著者がこの本に込めた想いを、プロローグから抜粋します。
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おそらく読者のみなさんにとってはなじみの薄い言葉ばかりだろう。
だが、これらのキーワードが意味する概念や事象について知れば知るほど、みなさんの現実を理解する力、未来を予見する力、人という存在と社会の営みの本質に迫る力は格段に向上していくはずだ。
未来は選択するものだし、選択の主体は僕たちだ。選択肢の幅は外部要因によっても規定されるが、その幅の中から実際の未来を選び取るのは僕らであり、その際に問われるのは、僕ら一人ひとりが「どのような社会をよいと考えるのか」という価値観にほかならない。
したがって、本書は、単に知識や思考法を身につけてもらうためのものではない。みなさん一人ひとりに、自分は何者か、何に挑戦するのかを問いかける触媒を提供するものだ。
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骨太の本ですが、読みだしたらおもしろく止まらなくなり一気に読んでしまい、読後にさまざまなことを考えました。
経営リーダーだけでなく、企業人必読の1冊です。
また、学生や若い世代、どの世代にとっても、社会と未来を見通す力や考え方を高めるのに最適な1冊だと思います。