2013
社会と組織、個人のレジリエンスを高める。日本興亜損保で経営層向けに講演
2013年01月21日
「何かあってもしなやかに立ち直れる強さ」(レジリエンス)はここ数年来の私の大事なテーマの1つで、講演で言及したり執筆に盛り込んだりしてきましたが、1月18日、日本興亜損保の経営会議で、まさにこのテーマを正面から取り上げ、「レジリエンス経営」というテーマで話をさせていただきましいた。
地球温暖化の進行やその被害の拡大、エネルギー情勢の不透明さと変動、国内では世界に先駆けて人口減少社会となり、市場も組織も「これまでどおり」が通用しなくなるなど、大きな変動が果てしなくつづく時代に入ったと認識しています。組織内の社員や個人も、「定年まで勤め上げる」というこれまでの安定パターンが崩れ、変化と転機の連続の人生を余儀なくされる時代です。
こうした時代に必要になってくるのが「レジリエンス」です。レジリエンスとは、外部からの衝撃にどれだけ耐え、さらに成長していけるか、という力です。
保険自体、社会のレジリエンスを高めるためのもの。そして、企業や組織のレジリエンスの重要性にいち早く気づき、こうして社内と共有しようという二宮社長を初めとする経営層の先見の明は素晴らしいと思います。
今回の仕事をきっかけに、数ヶ月前から海外のネットワークも活用して、グローバルな視野で「レジリエンス」について調べました。グローバルには大きな注目を集め、研究や実践が進んで一方、日本ではまだあまり知られておらず研究もされていないことを痛感し、日本でもしっかり活動を展開する時期だ!と改めて強く思った1日でした。