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2017

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Apr
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世田谷区のこども食堂で水増集落のお米をつかった食事提供のその後

2017年04月03日

前回お伺いした「こども食堂・からすやま」に続き、2つ目のこども食堂「なかよし台所・まつばら」がオープンしたとお聞きし、見学にお伺いしました。

熊本県上益城郡水増集落からいただいた72キロものお米は、子どもたちがたくさん食べてもまだあと35キロほどあるので大変助かっておりますと主催者である「おとこの台所」のみなさんはおっしゃっていました。

「なかよし台所・まつばら」は世田谷区社会福祉協議会の「松原ふれあいの家」という施設を利用し、毎月第1・3水曜日の午後5時から行われています。

こども食堂(松原_看板).JPG こども食堂(松原_調理).JPG

こども食堂(松原_食事).JPG
 こども食堂(松原_モザイク).png

訪問したこの日は、小学5年生の男の子と女の子が、見学者(こども食堂を支援したいという会社の方)に宿題や勉強を教えてもらいながら、食事までの時間を過ごしていました。18時頃になると、保育園のお迎えの時間と重なり、小さなこどもたちがたくさん訪れ、一気に部屋の中は賑やかになりました。

この日の献立は、煮込みハンバーグ、ポテトサラダ、水増のごはん、果物とヨーグルトでした。施設の外までいい匂いがしていて、こどもたちも「わー!ハンバーグだ!」と大喜びして、たくさん食べていました。

前回「こども食堂・からすやま」を訪問してから4カ月が経ち、現在の様子について改めて「おとこの台所」のみなさんにお話をお聞きしてきました。

・こどもたちについて

前回訪れた際には、「当初のねらいは小学生・中学生の年頃で、食事が満足にとれないこども、家族が働いているために孤食となっているこどもたちに、皆と一緒に食事をとる場所を提供することでした。しかし、最初から対象者を狭めると本当に来てもらいたい層のこどもたちが恥ずかしがってやってこない。みんなでごはんを食べているその中に、ひとりでもふたりでも食事を必要とするこどもがいずれ混ざってくれれば、という気持ちで、時間がかかることを覚悟して活動をはじめた」とお話しされていました。

現在は、こどもたちやお母さん方の間でこのこども食堂の認知度が広がり、来たいというこどもたちがどんどん増えているとのこと。当初来てほしいと思っていた孤食となっているこどもたちも自然と来てくれるようになり、皆と食事をして笑顔で帰っていくそうです。

しかし、参加したいというこどもの数が増えることは嬉しい一方で、施設の大きさや対応できる人数にも限りがあるため、こども食堂の時間帯に自宅に両親のいるこどもはお断りする場合もあるそうです。友達と一緒にやってくるこどもが多いことやこども食堂での時間が楽しいと言う声などを聞くと、苦渋の決断であり、今後さらに考えていかなければならない点だとお話しされていました。

・食材について

近隣のJAから野菜を寄附される機会も増えているとのことです。世田谷区内の他のこども食堂と、お互いに寄附された食材を共有するネットワークも構築し、情報交換なども行っているそうです。

 

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