イーズは、幸せ経済社会研究所(通称「幸せ研」)という小さな研究所を持っています。幸せ研の活動のひとつに、毎月開催している読書会形式の勉強会があります。1回目の2011年6月に開催した『幸福の政治経済学』(ブルーノ・S・フライ、アロイス・スタッツァー著)を読む会から、もうすぐ丸8年間、2019年3月までに87回の読書会を開催してきました。
「読書会」と聞いて、参加者全員が課題図書を輪読するというスタイルを想像する方も多いと思います。でも、幸せ研の読書会は違います。課題図書のポイントを私が説明し、「ここは、みんなで考えたい!」という点で、小グループでワークを行います。時間がなくて課題図書を読めなかった方も安心して学べるスタイルで、読まずに参加して、ポイントを学んで帰る方も毎回いらっしゃいます。
課題図書は、私が「これは読んでみたい」と思った本を選んでいます。テーマは、幸福、心理、経済、社会についての書籍が中心です。これまでに取り上げてきた90冊近くの中から何冊かご紹介すると、『幸せのマニフェスト』(S.バルトリーニ著)、『フロー体験 喜びの現象学』(M. チクセントミハイ著)、『スモール イズ ビューティフル』(E.F.シューマッハー著)、『新クリエティブ資本論』(R.フロリダ著)、『ティール組織』(F.ラルー著)『未来の年表』(河合雅司著)などです。新しい1万円札の顔になる渋沢栄一の『論語と算盤』も2017年に取り上げました。
次回、4月23日(火)18:30から開催する第88回の読書会の課題図書は『サブスクリプション』(T.ツォ・G.ワイザー著)です。環境問題を解決するためには、「所有から利用へ」と価値観が切り替わることがとても大切です。この価値観の切り替えをする際、現在注目を集めているサブスクリプション(顧客がサービスや商品の利用期間に応じて料金を支払う方式)は、大きな役割を果たす可能性があります。本書では、「サブスクリプションは、ビジネスモデルの変革である」としています。どういう変革なのでしょうか?
ご興味のある方はぜひいらしてください(音声受講もできますので、遠方の方もどうぞ!)。
(4月23日開催)
「幸せと経済と社会について考える読書会」開催のご案内 『サブスクリプション』を読む