本日は、私もお手伝いをさせていただいている、味の素さまの「動物との共生」のあり方に関するラウンドテーブル設置について、ご紹介したいと思います。
味の素の2本柱である「食品」と「アミノサイエンス」の事業領域には、研究開発において、さまざまな生き物との関わりがあります。
例えば、味の素の冷凍食品やコンソメなどをみると、卵、食肉と鶏肉、エキスなど動物由来の原料が使われていることがわかります。
味の素ではアミノサイエンス事業を通じて、原料となるこうした動物たちに対し、健康・栄養改善に取り組み、生き物の「健康なこころとからだ」に貢献しようと進めてきました。そして、2018年には「動物との共生に関するグループポリシー」を策定し、事業・製品に展開しています。
そして、この活動をさらに加速するために、2020年には外部有識者をメンバーに入れた、「動物との共生」に関するラウンドテーブルを設置し、社会との対話の機会をつくっていくことになりました。
参考:【味の素】サステナビリティニュース:「動物との共生」のあり方に関するラウンドテーブルを設置しました。(2020年2月13日)
2月に開催された1回目のラウンドテーブルでは、3名の外部有識者との活発な議論の結果、アニマルウェルフェア(動物福祉)に関する6つのテーマが挙げられました。
<外部有識者>
・岸上 有沙氏(ESG・サステナビリティ スペシャリスト)
・久和 茂氏(東京大学 教授)
・竹田 謙一氏(信州大学 准教授)
<アニマルウェルフェア(動物福祉)に関する6つのテーマ>
1.アニマルウェルフェアに関する社会認識の変化と、海外の動向
2.動物福祉・アニマルウェルフェアに関する法制度
3.実験動物のアニマルウェルフェア
4.畜産動物のアニマルウェルフェア
5.動物の「福祉」とヒトの「福利」
6.サステナビリティにつながる問題意識(事業者にとってのアニマルウェルフェア)
参考:【味の素】サステナビリティニュース:第1回 「動物との共生」のあり方に関するラウンドテーブル ご報告(2020年3月11日)
今後の開催では、今回挙げられたテーマを中心に議論を深めつつ、「動物と共生」のあり方を前に進めていくことになっています。
変化が激しく、先の見えない世の中だからこそ、時代や社会の要請にいち早く応えようとする企業の姿勢は、これから非常に大事になってくると思っています。私もこのラウンドテーブルのファシリテーターとしてお手伝いをさせていただいている身として、味の素さまが<動物とのより良い共生>を目指し、社会との対話の歩みを着実に進めていけるよう、これからもしっかりサポートしていきたいと思います!