7月20日、美瑛町で第6回のビジョン委員会が開催されました。いよいよ作業も大詰めです。
前回の第5回と今回の委員会までのあいだに、ビジョン委員会の中から有志チームをつくっていただき、ビジョン案をさらにブラッシュアップしていただきました。(2週間のあいだに2回も会合をひらいていただきました!)
皆さんでつくったいくつかの案を分類し、美瑛町の総合計画、SDGsとの関連性などを踏まえて今一度確認していただき、最終的に7項目のビジョンの文章を作ってもらいました。
今回はこの7つの案を、委員メンバー全員で最終確認し、最終案にするという作業です。
(オンラインで参加された委員さんのコメントを聴く皆さん)
これまで何度も行ってきた作業にはなりますが、「大事な要素は抜けていないか」、「このビジョンを見た時にとり残されている人はいないか」「美瑛町らしさはあるか」、そして「わかりやすさ」「伝わりやすさ」はどうだろうか、といった点をグループで考えました。
7月3日、枝廣が活動拠点とする静岡県の熱海市では大きな土砂災害が発生しました。まだ捜索活動が続く中、まちが復興し、にぎわい、元気を取り戻すには長い時間がかかります。このように何か外からの危機が起こった時に、しなやかに立ち直れる力「レジリエンス」を地域が持っているかどうかは、これからの地域づくりにおいてとても大事です。そのような観点からも、ビジョン案を皆さんに確認してもらいました。
そして、最終的に各グループから出てきた修正ポイントを文章に反映。できたものをじっと見つめる委員の皆さん。
ようやくカタチになったというほっとした思いと、これで大丈夫かなという少し不安な思いが交錯しているように感じられました。でもたくさんの時間をかけたぶん、美瑛への思いが詰まった案ができあがったと思います。
残りの時間を使って、このあとのパブリックコメント実施に向けて、委員の皆さんができることを考えてもらいました。委員の皆さんが込めた思いを、どうやって町民の皆さんに伝えていくかがこれからの課題です。
コロナも重なり、委員会としてはかなり長期におよぶ取り組みとなりましたが、最後に皆さんからの感想を聴いていると、町民と行政の職員とが一緒になって作り上げたことが、とてもよい時間と空間になったようです。今後ビジョンを実現するうえで、そのつながりと経験は必ずや生きてくるのではないかと感じました。
美瑛町では8月中旬くらいから今回のビジョン案に関するパブリックコメントを実施する予定です。
町長と町民の皆さんへ、よいかたちでご報告できるよう、引き続きお手伝いさせていただきたいと思います。