人口減少と町の将来を考える
まちづくりのお手伝いをさせていただいている徳島県上勝町で、
花本町長より依頼を受け、「人口減少と町の将来を考える」をテーマとした役場職員研修をさせていただきました。
人口減少のイメージや人口減少がもたらす問題についてお互いに共有するところから始め、その後イーズの研究員が分析・予測・シミュレーションした人口データを提示して、それを見ながら、町のめざしている「2040年に約1000人をキープする」ためには何が必要か、自分の部門や自分自身は何に取り組む必要があるのかを考えました。
シミュレーションによって、たとえば、町の出生率が2として、「30代前半の夫婦+4才以下の子ども」の家族が毎年4組ずつ移り住んだとしたら、2040年に1000人を維持することが可能だということがわかります。そうしたら、「出生率を2にするには?」「4組の家族が移り住むためには?」と具体的に打ち手を考えることができます。
具体的なデータやシミュレーションをもとに話し合うことで、研修参加者の意見もアプローチしたほうがよい対象や機会、そのための環境づくり等、より具体的な提案となっていきました。
最後に、「自分が上勝町に遺していく貢献は何か」を考え、そのために、来年度に何を行うかを「行動宣言文」としてまとめ、全員が全員の前で発表しました。
研修でも話しましたが、状況は厳しくても「未来は変えられる!」と思っています。
必要なのは、イメージや感情ではなく、具体的なデータや見通しに基づいてしっかり考えていくこと、そして実行していくことです。今回の宣言文の内容を実行していくことで、上勝町の未来が良き方向に変わっていくことを強く願っています。