イーズの研究員の新津尚子です。イーズとパートナー企業のGreen Guardianが共催した「ゼロ・ウェイストのまち、上勝町をSDGs推進コーディネーターと体感する2日間の旅!」に参加しました。SDGs推進コーディネーターはもちろんエダヒロです。16名(満席)の参加者にも、お天気にも恵まれた2月20日からの2日間の様子の一部を、今回の共創日記ではお伝えいたします。
徳島県上勝町のことを耳にしたことはありますか? 上勝町は徳島空港から車で1時間半ほどの距離に位置する人口約1,500人が暮らす町です。「四国で一番小さな町」にも関わらず、「ゼロ・ウェイスト宣言」を行い、ゴミを45分類していることや、料理に添えられる葉などを高齢者が集める「葉っぱビジネス」が、世界的にも注目を集めています。それを聞いただけでも、どんな町かワクワクです。
今回のツアーでは、上勝町ゼロ・ウェイストセンターなどの視察のほか、上勝町の花本靖町長、上勝町企画環境課の吉積弘成さん、第一線でゼロ・ウェイストの活動をされている藤井園苗さんと東輝実さん、そして、葉っぱビジネスで有名な株式会社いろどりの横石知二社長と、そうそうたる皆様のお話を伺うことができました。官民それぞれの立場からのお話でしたが、印象的だったのが、どのお話でも共通して「人づくり」「幸せ」「教育」といった言葉が出てきたことでした。外からみていると、ゼロ・ウェイスト、葉っぱビジネスといった現象面に目が行きがちですが、人を大切にするからこそ成功事例が生み出されているのだなあ、と活動をする上での大きなヒントをいただきました。
上勝町ゼロ・ウェイストセンターにて
今回のツアーはただ話を聞くだけではありません。エダヒロのファシリテーションによる参加者のワークショップが2回行われたほか、上勝町のSDGs推進委員会にも全員オブザーバー参加をさせていただきました。この日は半年間にわたる委員会の最終回。町民の委員のみなさんが今後それぞれ進めていく「マイプロジェクト」を発表する機会に同席することができました。発表の一部をご紹介すると、「移住者が住める家が少ないので、空き家を再生するプロジェクト」「移住者が仕事を探しやすいように、町のハローワークを作るプロジェクト」など、どの発表も上勝町が抱えている問題に即したものばかりでした。すでに動き出しているプロジェクトも複数あり、まさに「人づくり」が行われている貴重な場面に立ち会わせていただきました。
そして夜はお待ちかねの懇親会! 役場のみなさんや、SDGs推進委員会でマイプロジェクトを発表してくださったみなさんも参加してくださり、美味しいご飯をいただきながらワイワイ話しているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまいました。そして宿に戻るために外に出ると、そこには満天の星が! 空がとても近く感じ、星が降ってきそうな夜空でした。こうした上勝町の豊かな自然に触れられたことも、貴重な体験でした。
カフェ・ポールスターでの懇親会
宿に戻った後も、一部の参加者のみなさんは、夜中の2時まで熱い思いを語り合った(!)そうです。こうして2日間の日程を通して、上勝町のみなさんと参加者、そして参加者同士の交流を通して、新たな考え方を学ぶことができる場でした。考えてみれば、これも「人づくり」ですね。共創は人づくりでもある、と感じた一泊二日でした!
イーズとGreen Guardianではこれからもこうしたツアーを企画する予定です。私も次の機会を楽しみにしています。