昨日は久しぶりに、古巣(大学院時代にアルバイトをしていて、以来ずっとつながりがある)の会社でのセミナーの通訳をさせてもらった。
まずこの会社はHR系である。オワカリになりますか~?
ホームルームではない。Human Resource、つまり人材開発、ということ。これにD(Development)をつけて、HRDとよく言ったりする。ギョーカイ用語だ。このあたりは、長年の経験で問題なくわかる。
昨日のトピックは、HPについて、であった。オワカリになりますか~?
ホームページではないのだ。High Potentials、つまり、会社の今後を担っていくべき能力の高い社員のことだ。いま、企業では、こういうハイ・ポテンシャルの人材をどう選抜し、どう育成するか、がとても重要なポイントになっている、という話やその理論と実践を、通訳していた。
とても勉強になった。私がこれからやっていこうと思っていることに、応用できる考え方の枠組みもあって、うれしかった。トクした気分である。(^^;
ただ、3時間ぶっつづけで通訳したので、脳死状態。懇親会も誘ってもらったが、ろれつの回らないまま、先に失礼させてもらう。チョコレートを持っていくのを忘れたのだ。大きな失敗であった。(_ _;
終わったあと、米国人の講師が「素晴らしい通訳に感銘を受けた! 本当に素晴らしかった! これまで多くの通訳を使ったが最高だった」と言ってくれたので、思わず「ありがとう、でも、どーしてわかるの?」と聞いてしまった。だって、この方は日本語はわからないもの。通訳の質だってわからないはずである。
たぶん、リズムや場の雰囲気から感じるのだろう。自分がひとしきり喋ったそのまとまりを、同じようなリズムで伝えているか? 聴衆に(通訳を介して)自分の話が伝わっているか? 反応してほしいところで反応があるか?
「通訳とはダンスである」というエダヒロ理論からすれば、確かに、日本語がわからなくても通訳の質はわかる。(^^;
「ま、どっちにしても、ほめてもらってよかったじゃない?」とハムスターのプチ。そりゃそうだ。さらに聞いてくれていた会場のどなたかが、「自分のところでも頼みたい」と連絡先を問い合わせてくださった、とあとで教えてもらった。うれしいことである。通訳冥利に尽きる、とはこのことぞ。
そういえば、先日発売の Style 誌を見て、びっくりした。5ページも登場させてもらっていいんだろうか? しかもファッション雑誌に???(もっともファッションコーナーではないが)
昔の写真がいろいろ載っていて、思わず自分でも見てしまった。大学2年か3年ぐらいのときのサークルの写真がある。「顔が丸いねー」とプチ。大きなお世話だい!
今日発売の Grazia も4ページ載せてもらっている。こちらは「時間」がテーマの特集だ。プチがのぞきこみながら、「ファッション雑誌のカメラマンって、さすがだよねー」と何やら感心している。うーむ、、、どういう意味なんだろう???
さて、今朝はまた「やられて」しまった。メールニュースに、である。今日は「英語の勉強を通じて自分マネジメントを身につけるコース」の日だし、明日は子ども向けのお話をする予定だし、翻訳も予定どおり進んでいないし、いろいろとやるべきことがあるのは百も承知で、「はまって」しまうのが、メールニュースのコワイところである。
あー、まずいなー、ここまで書こうと思うと、時間がかかるなー、ほかにやること、あるんだけどー、と思いつつも、「でもその時を逃したら、この勢いや軽さや広がりでは書けない」こともわかっているので(あとで書こうと思って、そのまま流れてしまった経験が山のようにあるのだ……)、せめぎ合いをしながら、最後は、「ま、いいっかー」と2本書き、3本目の準備までしてしまった。あーあ。
かくして、ミハリー・チィックセントミハイの言うところの「フロー」を味わいつつ、私の至福の週末の朝が過ぎていったのであった。(^^;