昨日のワークショップは無事終わり、いよいよ今日から正式のプログラムが始まった。今朝はアランと6時に待ち合わせて、早朝ミーティング。去年早朝が寒くて震えたので、今年は早朝ミーティング用に革ジャケットを持参しいのだが、今年は山の中のせいか、去年よりも寒い(夜は布団を2枚かけて寝ているほど)。
私はふだんどおり寝ているけど、アランは全体の世話役でもあり、きっと睡眠時間を削っているのだと思う。それでも「7時でもいいよ」と言った私に「6時からにしよう、それでも終わらないと思うから」と言っていたとおり、話は次々と展開。また面白い共同プロジェクトを始めることになりそうだ。ふたりで同時に同じアイディアを思いついたので、笑ってしまった。
今回のバラトングループは、3ヵ年かけてグループの将来を決める最初の年だ。これまで20数年間、リーダーであり世話役であったデニスが、大学の職を定年退職したことをきっかけに、グループの今後をどうするか?という課題が出てきているためだ。
これをグループだけの問題ではなく、より大きな枠組みで考えようというのが、このグループらしいところ。今年は「これまでの趨勢を振り返り、オプションを考える」という位置づけ。2年目は「今後30年の持続可能な世界への移行を考える」で、3年目が「レバレッジ・ポイント(システムを変えるためのツボ)を考え、進む道を決める」である。
午前中は、バラトンの23年間と、この半世紀の世界の趨勢を振り返り、そこからどういう趨勢を読むか、というプレゼンテーション。そして、有名な歴史家(社会学者)であるジョセフ・テインター氏がゲストスピーカーとして、素晴らしいプレゼンテーションをしてくれた。テインター氏の本から、レスターがときどき引用するのを聞いていたので、楽しみにしていた。私はいちばん前で聞いていたのだけど、ワクワクして聞いていた。わかりやすく、面白かった。
午前中3本のプレゼンの後、きちんと仕切る人を置いて、活発な議論になる。私は3回目の参加だが、まえは全然ついていけなかった議論に、部分的についていけるようになっているなあ、と思った。まだまだだけど。言葉の問題もあるが、こういう議論の枠組みに、やはり慣れていないせいもあるのだろう。毎年少しずつでも「向上」している自分がわかるだけでもいいや、と半ばあきらめ、半ば自分を励ましている感じ。(^^;
正式プログラムがはじまると、けっこう忙しく、自由時間はほとんどなくなる。プログラムの合間や夕方以降は、「○時からあの件の打ち合わせしよう」「ちょっと意見を聞きたいことがあるから、時間とってくれない?」「×時から、インフォーマルなプレゼンと議論をするから参加して」というアポで埋まる(または埋める)。
ところで、ハンガリーの人はお風呂に入らないのか、どこのホテルでも湯船がない~。80センチ四方のシャワー室がついているだけである。1週間もいるなら、やっぱりときどきはお風呂につかりたいなあ、、、と思う日本人であった。(^^;