「朝2時起きで、なんでもできる!」③の見本が昨夜届いたので、「やったね~! おめでとう!」と祝杯をあげた(そうでなくてもあげていたが。^^;)
いつだったか、編集者の青木さんと雑談しているとき、「エダヒロさんだからできるのよー、って言われるけど、よくメールとかもらうと、けっこういろいろ、自分のやり方でやっている人、いるんだよねー。あ、そうだ、そういういろいろな人たちのくふうやコツを紹介する本、つくったら役に立つんじゃない?」と思いついて言った。
それがこうして、カタチになって世の中に出ていくなんて……感動である。
そして、取材をさせてもらった12人のそれぞれのくふうや軌跡、コツや闘いがとても面白いのだ。取材のときには、私は取材そっちのけで(青木さんに任せて)、お話に刺激されて次々と浮かんでくるアイディアをメモるのに大忙しだった。実は、いま進めているプロジェクトには、このときのアイディアから生まれたものもあるのである。
これもそのうち、カタチになって世の中に出ていったら……うれしいな。(^^;
ところで、おとといから本の執筆を始めた。テーマは……まだナイショである。
少しずつ資料をそろえ、メモ書きをためていたのを、1ヶ月まえぐらいに章に構成してみた。悪くはないけど、いまいちピンとこないなあ……。と思って、バラトンに資料一式を持っていったのだった。
バラトンではそれをひっくり返す時間はなかったのだが、帰りのトランジットで、フランクフルトで4時間時間があった。フランクフルト空港のラウンジは、ラッキースポットなのである。2年前はやはりこの場所で、『いまの地球 ぼくらの未来』に収めた私の初の小説(?)「ぼくは不思議の国へ飛んでいった」を一気に書いたのである。
このラウンジは、ドイツにあるだけあって、聞こえてくるのはドイツ語(かどうかわからないけど)の会話がほとんどである。たまに英語が聞こえてくると、ほっとする。日本語が聞こえてくるとぎょっとする(1週間ぶりなので!)
そんなラッキースポットで、今年は新しい本に書きたいことを1項目1枚にメモした紙の束を取り出した。ドイツビール(にしては薄い気がするけど……)とソーセージとかじりながら、窓の外で飛行機が次々発着するようすを見ていたら、「あ、そうだ!」と、腑に落ちるプロット(構成)案が出てきた。そうそう、これこれ。(^^;
やおら私は、自分の前の小さなガラスのテーブルの上をきれいにして、その章の構成にしたがって、手元のメモを分け始めた。うー、テーブルだけじゃ足りない。近くのソファーや自分の座っている椅子のうえまで、紙をあーだこーだ、と並べているヘンな日本人女性あり。。。
と、ラウンジの人たちはびっくりしていたかもしれないが、まあ、飛行場には、ヘンな人がいてもいいっか、というワケの分からない寛容の精神があるような気がする。だって基本的にはみんな人生の旅人なのだからね。(余計、ワケがわからないか……^^;)
かくして、並べ替えて腑に落ちた構成にしたがって、ふたたびプロットのメモを作り、最初の章を書き始めたのである。
赤毛のアンが小説を書き始めて、「登場人物が、言うことを聞かないで勝手に動くので、苦労するのよ」とこぼし、友人が「あなたが書いているんだから、好きに動かせばいいじゃない?」というのに対して、「そうはいかないのよ」と答えるシーンがあるのだが(私は赤毛のアン大好き少女だったので、いまだにシーンや情景をたくさん覚えているのである)、「同感~」とうなっている私である。
小説ではないのだが、なんだか筆(というかキーボード)が勝手に動いて、書く予定ではなかったことをどんどん書いちゃうのだ。あちゃー、予定では全体の6分の1ぐらいの章なのに、すでにページ数の4分の1を超えて、なお止まらない、という感じなのだ。
おとといは原稿用紙にして30枚書いたところで力尽きた。昨日も同じく30枚書いたあたりで、脳細胞がストライキを起こし、夕方の4時だというのに、動かなくなってしまった。うー、いつもと違う筋肉を使っている……という感じである。
さ、つづきを書こうっと。30枚の壁が破れるか?(^^;