フライトはいつものごとく快適で、ロンドンヒースロー空港まで12時間弱。食事の後、4時間ぐらい寝て、あとは翻訳をやっていた。
ヒースローでの時間待ちのあいだも、翻訳を続ける。おかげで「序章」の終わり近くまで来た。ストックホルム空港に着いたのは、夜の9時まえ。
こじんまりとした空港で、入国審査も税関もとてもあっさりしていてラクだった。ロビーに出たところに、先についていたオダさんが待ってくれていてほっとする。今回はオダさんがいっしょなので、すっかり安心していて、ホテルまでの行き方も控えてこなかったし、そもそも外貨の入った財布も忘れてきたのである。いてくれてよかった~。(^^;
かっこいい電車で20分ほどでセントラル・ステーションに着く。アランの配慮で、駅を出てすぐのホテルである。おかげで21時半にはチェックイン。
近くで軽く食べようか、という話になって、出かける。町は明るいけど静かで(けばけばしいネオンなどがないからだ)、寒いけど、とてもいい感じ。感じの良さそうなレストランがいくつもある。
「ここにしようか」と何となく選んで入ってみると、何百種類ものビール瓶が並んでいる。カウンターにある黒板を見て、「ビールの専門店みたいですね、すごい種類がありますよ」とうれしそうなビール評論家・Mr.オダ。(オダさんは自分でビールを造っちゃうほどのビール通なのである)。シメイなど、私でもわかる銘柄もある
ムール貝やサラダを注文し、「やっぱスウェーデンだもんね」と、「スウェーデンのビールはどれですか?」と聞いたら、ウェイターが目をむいて「そんなもん、ないよ。どれもベルギービールさ」
というわけで、スウェーデン初めての夜は、ベルギービールの専門店でふけていったのであった(翌朝アランに話したら、「よいチョイスだったよ!」と笑っていたが)。