自分のプレゼンが終わって肩の荷が下りたはずなのに、今朝も5時間睡眠で、目覚ましが鳴るまえに起きてしまった。持ってきていた翻訳を少し進める。
9時からアランとワークショップやプロジェクトの振り返りと残った課題の議論。アメリカ人でスウェーデン在住のアランと、オーストラリアのチャーリーと、生粋の日本人の私と、アメリカで教育を受けてその影響の大きなオダさんと、同じワークショップを振り返っても、感想やコメントや今後の改善点が全然違うことがまたおもしろかった。改めて「日本人らしさ」を痛感。これは自分の中にある傾向という意味と、日本で展開する場合の留意点という両方の意味だが。
13時過ぎにオダさんと空港に向かう。満足にイギリスビールを楽しめていなかった私たちは、「空港にはきっとあるよね」と言っていたのだが、空港に着いて、セキュリティチェックが長蛇の列で、中に入れたときにはほとんど時間がなかった。立ち話のように、最後の打ち合わせをして、オダさんは機上の人となった(彼はアメリカに帰るのである)。
私は飛行機まで3時間ぐらいあったのだが、ひとりで英国ビールを探す旅に出る気力もなく、ラウンジで休んでいよう、そこにきっとビールもあるだろう、と思った。
インターナショナルなラウンジだったのだが、ビールもインターナショナルで、しかも英国ビールはなかった。かろうじて、いちばん近いかな?とアイリッシュ・ビールを見つけ、それで我慢しながら仕事をした。
ビールはともかく、外国の空港のラウンジは、私の最高の仕事場である。今回も、持ってきていた(いろいろなものを持ってきているのである。ほとんどはそのまま持って帰るのだけど)本の執筆、最後の章が腑に落ちなかったのだが、プロットを思いつくことができた。メモ書きをして、そのあと、翻訳をしながら飛行機を待つ。
飛行機はANAだったので、ビールは日本のものだった。こうして、結局英国ビールのおいしさを味わわずに帰ってきてしまったのだった。残念なことである。