昨日、新宿で次の予定まで1時間ちょっと時間が空いた。
こういうとき、新宿で時間をつぶすオプションはいくつかある。たとえば、カットに行く(とうに行くべきときを過ぎているのだが、予約をせずに行くには時間が不安なので今回は見送り)とか、本屋さんとかハンズとか。
でも結局、「お気に入りスポット」へ足が向いた。東口の献血ルームである。
献血ルームがお気に入りなんてヘンなヤツだと思う人は、ぜひ行ってみてほしい。ここはいい。だれと言葉を交わすわけでもないのだけど、自分の時間を割いて、見知らぬ人のために献血しよう、という人たちと、その思いと血液を大事に受け取ってくれるスタッフの人たちの織りなす静かなるポジティブな雰囲気に、じわーっと黙って浸ることができる。
私が行ったのは夕方5時過ぎだったが、いつもほどは混んでいなかった。献血手帳を見ると、1年ちょっとぶりである。去年は来られなかったのね……。
献血台で針が入るとすぐに、「注意事項」の紙を渡される。いわく「今日は運動はやめましょう」うん。「重い荷物は持たないようにしましょう」うんうん。「直後は飲酒は禁止です」うーむ。
「直後ってどれぐらいまでですか?」と看護婦さんに聞いてみた。「2~3時間ですね」と言うので、ほっとする。いまから勉強会があって、そのあとの飲み会は4時間以上あとである。
ほっとしたので、珍しくい饒舌になり、「でもここに『十分水分補給をしましょう』って書いてありますよね。ビールで補給しようと思ったのになあ!」と言ったら、看護婦さんは笑って、「アルコールを飲んでも、加水分解されて体外に出てしまうので、水分補給にはならないのですよ」。「なんだー、口実にしようと思ったのに」と私(ハムスターのプチが居たら、「そんな口実、あってもなくても一緒でしょ」と言われそうだが。^^;)
ついでに「今日は400ml献血ですけど、体内にはどのくらいの血液があるんですか?」と聞いてみた。「身長と体重によって、ですけどね」と看護婦さんは私のカルテを見て、「3.4リットルですね」。「じゃ、それが3リットルになるわけですね? ということは、体重も400gぐらい減るってことですね?」と私。
看護婦さんはまた笑って、「ダイエットにはなりませんよ。すぐに戻りますから」。私は「献血ダイエットというのができれば、流行るかもしれませんね~」と訳のわからないことを言いながら、献血台から降りたのであった。
終わったあとは、お休みスペースで飲み物で水分補給して休むことになっている。「いまから遅くまで勉強会だしなあ~、おなかが空きそうだなあ」と思った私は、コーンスープとハンバーガーをいただき、勉強会後の懇親会では「水分補給しなくちゃいけないんですよ、私」とビールをいっぱい飲み、「献血ダイエット」とはまったく逆方向に走ったのであった。(^^;