バラトン合宿はいつも、1日目、2日目とどんどん加速して、どんどん忙しくなっていくのだけど、今回もそう。あっというまに全体プログラム最終日の4日目である。
最後のプレゼンが私の出番だ。日本ではトリを飾るといいまして~、と前口上を述べようかと思ったが、やめておいた。だって、私の直前にプレゼンをなさったのはハンガリーの環境大臣。ちょっと言えませんよねぇ。(^^;
このハンガリーの環境大臣はよくバラトン合宿に来てくれて、去年もハンガリーの取り組みや進捗、悩んでいることなどについてざっくばらんに話をしてくれた。とてもフランクな方だ。
私は数ヶ月前に、プレゼンのチャンスをもらえることがわかったときに「スピーチ原稿を作ろう!」と心に決めたのであった。去年、考古学者のジョーがゲストスピーカーとして招かれてきていたのだが、きちんとしたスピーチ原稿を作って臨んでいるのに感銘を受けたからだ。ネイティブだって作っているのだから、ノンネイティブの私が与えられた時間を有効に使うには、話す内容をきちんと書いておかなくては、と思ったのである。
が、出発前にはその時間が作れずに、こちらに来てからの作業となった。パワーポイントは日本で作っていったので、手直しをしながら、原稿を書いていく。こちらへ来てからの早朝の時間のほぼすべてを費やして(20時間以上)ようやく30ページもの原稿ができた。
今朝、読んでみたら、どう考えても2時間はかかりそうだ。あは。与えられた時間は50分なので、一生懸命削ったり、時間がなければとばすところに印を付けて、なんとか仕上げる。
結果的に、57分でほぼ話したいことを話せた。質疑応答ではいろいろと考えさせられる質問も出て、おもしろかった。終了後、たくさんの人が「ファイルをちょうだい」とUSBスティックを持ってきたので、まあまあおもしろかったのかな、とほっとする。
あとでハンガリー環境大臣の奥さんとすれ違ったときに「あなたのスピーチがよかったって言っていたわよー。ファイルをくれる?」と畏れ多いことであるよ。どの部分がおもしろかったのか聞いてみたいなあ。
あとでアランやアロから個人的にフィードバックをもらおうと思う。ともかく、無事に終わってうれしいことであるよ。
そういえば、「地球のなおし方」についても話をしたのだが、「それを英語にしてほしい。英語でもシンプルな本がほしい」というリクエストが殺到。実は「読み上げ式翻訳方式」についても話をしたので、ジリアンが「英語で読み上げてくれれば、私がタイプするから」とのオファー。うーむ。(^^;
今日は最後の夜なので、バンケット(ちょっとフォーマルな装いでのディナー)がある。われら日本人勢は、昨日の夜作戦会議を開き、なんと森口氏がギターを弾けるというのでアランから借りて、「何を歌いましょうか~?」と探しながら、ギターの伴奏でのカラオケとあいなったのであった。3人とも年代が同じぐらいなのか、懐かしの古い歌ばかりだったけど。(^^;
結局「紅葉」「ふるさと」を歌うことにする(昔取った杵柄で、重唱ができるので)。「ふるさと」の歌詞をみながら、3人で「いい唄だねー」としみじみ。森口氏が紹介のパワーポイントを作ってくれるはずだけど、みんなの反応が楽しみ~。