昨日は、ワシントンからボストンへの移動日。ボストンは雷を伴う大雨だった。
システム思考を子供に教えるための本などを書いているリンダさんという人がいるのだけど、半年ぐらいまえに、私がバラトンでプレゼンしたときに話した「風が吹けば桶屋が儲かる」の話をデニスから聞いて、「そういう各国のシステム思考を伝えるような物語や言い伝え、格言などを集めるプロジェクトをやっているので、いろいろと教えて」とメールをもらって、少しやりとりをしていた。
このリンダさんのお家が、ボストンから1時間ほどの今回の会議センターから30分ぐらいのところにあるのだけど、デニスの口添えのおかげで、前日のパーティーにも呼んでもらったので、日本酒とかりんとうを持って、おじゃまする。
システム思考の基礎であるシステム・ダイナミクスという学問を1950年代に創り出したMITの伝説の教授、ジェイ・フォレスター氏もいらっしゃったので、思わずいっしょに写真を撮ってもらっちゃった! 80代でいらっしゃると思う。みんなといっしょにいろいろと議論をしている。
そして、お開きの20時を過ぎてから、ピーター・センゲ氏も駆けつける。日本では『最強組織の法則』という書名のラーニング・オーガニゼーションのバイブル的な本の著者だ。
ドネラさんの仲の良い友だちであったという彼は、予想していたよりも若々しくてびっくり。気持ちの良い素敵な方で、いろいろな話が弾む。最近出した本、いま書いている途中の本について、いろいろとその思いと一緒に教えてくれる。「つながり」という私のキーワードでもあるテーマの本と聞いて、ぜひ読みたいなあ、と言ったら、明日会議場に持って行くよ、と言ってくれた。
ボストン郊外にある会議場は、とても静かでよい環境だ。明日から3日間、システム思考を教育現場で教えるネットワークの会議である。楽しみー。