1月が終わった。いい月だったと思う。
年初にいろいろ考えていて、「今年のテーマは、選択と集中、そして勉強!」と決めた。これまでも決めても、その勉強時間がとれなくて、苦労していた数年間だったので、今年は決意だけに頼らないしくみをくふうした。さて、1月の結果は?
合計ワーク時間(仕事+勉強+考える)は、341時間20分。これはまあ、私の標準ぐらいである。そのうち、勉強が15%、企画開発に10%の時間が使えたのは、私にしてみると、快挙である! 講演やワークショップが少ない1月という、よい条件が整っていたとはいえ、そのためのしくみをつくり、優先順位をきちんと行動に落とし込めば、できるんだなぁ、と感心。
ちなみに、こういう時間の合計や内訳がすくわかるのは、そういうしくみをつくっているからである(毎日リアルタイムでわかるようになっている)。自分マネのコースや、一年の計のワークショップでは、タイムマンジメントをひとつの要素として扱っているのだが、そのときに、コースの内容の一環として、「私はオタクですから、こういうことをやっていますが、ご参考まで」と、自分のシステムをお見せすることにしている。
みんな、わぁ、すごい、さすがオタクと笑いながら見ているのだけど、中に何人か必ず、似たようなシステムを作ってみました、自分の使いやすいように変えて使っています、という人が現れる。タイムマネジメントのベースは、やはり自分の時間の使途の記録だと思う。そこから計画時の時間の見積もり精度を上げることにもつながるし、リアルタイムで、自分がon track(順調に進んでいる)なのか、確認し、必要なら修正をしていけるというのは、何にもましてラクなしくみなのである。
それから昨年からのもうひとつの「変えたいこと」の実現は、「考える時間」を意識的に確保していること。本を読んでも考える時間がなくては、あまり身にならない。自分に考えさせるためのツールを、試行錯誤中ながら、作れたので、その時間が取れるようになった(その時間が楽しいし、効果が感じられるからである)。
昨日も、先日のTBSラジオに生出演したときのテープを聞き返して、キャスターやリスナーからの質問や発言をひとつずつ取り出して、「どうしてそういう質問になるのだろう?」「次に答える機会があったら、どう答えるだろう?」「何があれば、もっと説得性の高い答えになるだろう?」と1時間半ぐらい考えていた。贅沢な時間である。
というような、最新のタイムマネジメントやいろいろなくふうの報告も含め、いろいろなお話ができそうな4月の一計ワークショップである。そろそろ告知を準備しよう。今回は4月14〜15日、若葉の那須高原にて。
そういえば、2月18日の札幌でのシステム思考セミナー&ワークショップには、札幌以外の道内のみならず、本州から参加してくれる人も何人もいる。考えてみれば、東京以外の人は、だいたいこういうセミナーには東京に来て参加することになるので、東京だって札幌だってあまり変わらない、のかも。
3月にはこれから発表するけど、まったく新しいシステム思考をベースとしたワークショップも開催する。それから、子ども向けのシステム思考のワークショップ(ゲームで体感!)も開発中。それから、それから……。(^^;
勉強の時間、考える時間をとることにデメリットがあるとすれば、どんどん企画ややりたいことを思いついちゃう、ということだ。本を1冊読めば、数個はアイディアが出てくるもの。
「でもさ、安心していいよ」とハムスターのプチ。「どうして?」と問うと、「勉強すればするほど、やりたいことが出てくるんでしょー。でも、やりたいことを実現しようとすると、そのための時間が必要になるから、今度は勉強の時間がとれなくなるでしょー」だって。
おお、プチよ、それはシステム思考でいう「バランス型フィードバックループ」の構造である! 「さすがプチ、アンタはシステム思考のできるハムスターよ!」と叫んだら、「それっておいしいの?」だって。(^^;