昨日の夜は、丸の内から環境共生への取り組みを世界に発信する環境戦略拠点エコッツェリアのオープニング・レセプションに参加した。
最初に「エコッツェリアのプロデューサーの一人になってくれませんか?」とお声掛けをいただいたとき、「エコなピザ屋さんがオープンするのかなあ?」と思ってしまったのだけど、これは「エコを創る広場」って意味なんだって(といっても、これはエレファント・ランゲージ、つまり、造語である)。
で、はじめて行ったのだけど、なかなか面白くて楽しくて、新しくておしゃれで豪華で、さすがやなあ、という感じである。プロデューサー仲間?の竹村真一さんや赤池学さん、益田先生などもいらしていた。そして、200人ぐらいいたのかな、すごい数の招待客がみんなで新しい「エコを創る広場」のお誕生お祝いを楽しんでいた。
私はこういうパーティーの場面は苦手なので、ひっそり静かにポリポリパクパクと、オードブルであるところの全国からのオーガニック野菜をいただいていた(サラダではなく、そのまま並んでいて、それはそれはきれいで壮観だった。すごくおいしい!)
そのうち、弦楽四重奏が始まるという。「どうぞ近くで見て下さい」と言ってもらったので、真に受けて、かぶりつきの位置(奏者から70センチぐらいのところ)で聴かせてもらった。若手の奏者がモーツアルトとバッハを奏でてくれたのだけど、これがまた素敵で素敵で、感動。70センチのところでぽろぽろしながら聴いている人がいるって、演奏しにくかったかもしれないけど。(^^;
「心の琴線ってほんとうにあるのねー。ほら、また触れた。ぽろ」という具合に、聴いているうちに、『サステナビリティへのムーブメントに必要な知恵はすべて、エコッツェリアでの弦楽四重奏で学んだ』って、本が書けそうな気がしてきた。こんなに間近で見ていると、奏者の表情や視線の行く先、呼吸など、客席からはわからないことまでわかるんだもの。
★まずみんなで音あわせをする。それぞれが勝手な調子で弾かない。だれがだれに合わせなくてはならないか、とケンカもしない
★みんなで創り出したい世界としての共有ビジョンがある。
★その最終目的地への各自にとってのロードマップ(=楽譜)がある。
★一緒にやっているメンバーのようすを頻繁に見ながら、弾いている。
★自分のパートをきっちり果たしつつ、みんなの中での自分の役割を自覚し、感じ、調整している。
★演奏のプロセスそのものを楽しんでいる。
お互いに目が合うたびにうれしそうににこっとしながら演奏しているようすに、またうるうるしたのであった。そう、これがあるべき姿、と。
ああ、いい演奏だったなぁ。190人ぐらいの参加者も楽しそうにお互い談笑していたけど、黙っていた私ほど楽しんだ人はいなかったに違いない。
いま序曲が始まりつつある「サステナビリティ・シンフォニー」。その最後までは私は参加できないけど、その演奏のひとつの楽章の一つの音として、自分にできる役割を果たしていきたい、との思いを強くしたのであった。あー、エコッツェリアでの活動も楽しみである。