英語を話したいのに話せない。
英語を話さなくてはならないのに、なかなかうまく話すことができない。
このような悩みは、多くの人に共通のものではないでしょうか。
かつての私もそうでした。通訳者になりたいと思ったものの、海外留学の経験もなく、英会話学校にもお金がなくて通えず、英語がある程度聞き取れるようになって日本語への通訳はできるようになっても、最後の最後まで、日本語から英語への通訳、つまり英語でしゃべることはなかなか自由にできませんでした。
そんな不自由でもどかしい自分が、試行錯誤する中で、英語を話せるようになった経験から、英語をしゃべれるようになりたい人のための『愛の30本ノック』は誕生しました。
という案内文をおととい書いていた。英語を喋れるようになりたい人のためのメール講座である。
喋れないと言っても、いろいろな症状がある。口に出てこない、どういってよいかわからない、ワンパターンの言い回ししかできない、などなど。
あの喋れなかった自分がどうやって少しずつでも喋れるようになってきたのか、どういうトレーニングが効いたのか、ネイティブがそばにいなくても喋る力を鍛えるにはどうしたらよいか、という体験に基づくトレーニング講座だ。
「何よりも、続かないんだよねぇ」という多くの方に、なんとかエールとハッパを送りたく、メールで定期的にノックを飛ばす、というメール講座にしたのであった。最速なら1日1本、30日で終えられる。3日坊主でも大丈夫、3日ごとに届くパターンもある。(^^;
その講座内容の最後の仕上げをしているのだけど、これが(自分で言うのもナンだけど)何ともすばらしいのである。課題文の原文は、簡潔な英語でいろいろな事象をわかりやすく説明してくれるレスター・ブラウン作。9人のパイロット受講者の訳をもとに、2人のネイティブ先生との徹底的な議論の末に、誕生したものなのだ。
ひとつの日本文を英語で伝えるにも、いろいろな表現や言い回しがある。この「愛の30本ノック」では、ひとつの課題文に対して、いくつもの英語の可能性を知ることで、表現の幅を広げることができる。もちろん、ノックが来たらすぐに「英語で言う!」トレーニングだから、ドンピシャの英単語が見つからなくても(よくこういうことはある)、なんとか伝える、という訓練になる。解説や勉強のヒントもなるほど!というものである。
最後の確認をしながら、「うー、10年前にこの講座があったら、もっとラクに通訳になれたのにィ」とうなっていたら、ハムスターのプチが、「そこで苦労したからこの講座が生まれたんでしょ。過去は変えられないんだよ」と人生訓を垂れた。うーむ。
過去は変えられない。でも未来はつくっていける。
そういえば、昨日ある企業での講演で、「私は人生のピークを80代に持っていくつもりなので」とつい、環境とは関係ないひと言をはさんだら、質疑応答で「冗談だったのかもしれませんが、ピークを80代に、というのは面白いなと思いました」という方がいらした。
冗談じゃなくて、本気である。大真面目。あと40年以上もあるもの、その間にどれだけいろいろなことができるのだろう、いろいろな本も書ける。海外の書ももっと日本に紹介できる。たくさんのコースやセミナーでたくさんの方々に出会える。メールニュースもあと5000本は出せる!(^^;
でも私のあのどうでもよいひと言にびびっと来たあの方、きっとあのあと、ご自分の人生のピークを調整し直したと思うなあ。人生のピーク80代の仲間入り、かも。(^^;
さて、明日は翻訳セミナー。翻訳を勉強したい、興味があるという方々がいて、一方、翻訳を勉強して翻訳書を出すようになって、さらに翻訳者を育成する通信講座を開発して提供している私がいる。私のこれまでの経験や考えてきたことがお役に立つとしたらこんなにうれしいことはない。明日も楽しみである。
あ、そうそう、忘れてた。「愛の30本ノック」のお値段は、5,000円。来週ぐらいには発売開始しますー。お楽しみに!