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えだブログ

2007
Aug
02

初花火

2007年08月02日

8月1日。今月も、もりだくさんな1日で始まった。

朝は、企業が日本の環境への取り組みを学んでもらおうと招いた中国からの高校生約30人に、2時間の講演+1時間弱の質疑応答。

これ、パワーポイントは英語で作り、私は日本語でしゃべり、日中の同時通訳者さんが通訳してくれる、というしくみ。私にはまったくわからない中国語の質問を、わかりやすい日本語に即座にしてくれるのだから、同時通訳者って、すごいなー、と心から感心してしまう。

去年も講師をさせてもらったのだけど、高校生たちの高い意識とまじめさに感心する。質疑応答の質問のレベルの高いこと。主な質問は、環境保全と経済発展の両立について。うーん、難しい質問なのだ。でも、まさに自分たちの国が直面している問題に、なんとか解を求めたいという、彼らの熱い気持ちが伝わってくる。もっと、きちんと答えられたら、どんなによいことか……と思いつつ、考えてきたこと、考えていることをできるだけ伝える。

終わったあと、何人かが「一緒に写真を撮ってほしい」とにこにこと来てくれる。ひとりの女子高校生が、「とても感銘を受けたので、プレゼントを受け取ってほしい」と小さな包みを渡してくれた。とてもうれしかった。

帰って開けたら、中国の音楽のCDだった。彼女の恥ずかしそうな笑顔と、一生懸命英語で話しかけてくれたようすを思い出しながら、聞かせてもらう。そう、どの高校生もしっかりした英語を話すのにもびっくりだ。語学力、課題設定力、学ぼうとする姿勢。日本の高校生もがんばれ〜!

そのあと、ちょっと面白い媒体での対談。角川書店の「ガンダムエース」という、「機動戦士ガンダム」の総合誌。その中にある総監督の富野氏のインタビューコーナーへの登場。ふだんの対談とはひと味も二味も違う、面白い90分間だった。

最後に、「環境の先生というし、どんな人かわからないし、恐くて、この1週間ぐらい、気が重かったんです」とおっしゃるので、「そんなにコワクなかったでしょ?」と申し上げたら、「いや、まだわからない」と。(^^;

対談のあとは、横浜へ。花火なのである!!! 私にとって今年の初ものなので、わくわく。

この花火は人気なので、いちばん打ち上げ場所に近い公園は午前中から場所取りが始まるとのこと。そこで、念入りに計画を練って、夕方から行っても入り込めそうなロケーションを選び、地図を印刷していったのだが、途中でやはり迷ってしまった。なんだかフクザツなんだよな、あのヘンって。(と迷うといつもいうセリフ。^^;)

それでも、途中でしっかり、食べ物と缶ビールを仕入れ、ようやく目的地にたどり着く。川べりの土手にレジャーシートを広げて、夕焼けを見ながら、ゆっくりと開演を待つ。川でボラがはねてる。コウモリがひらひらし始めた。そろそろ夜ね。

花火大会の評論家としていわせてもらえば、立ち上がりは「あれれ」という感じであった。しかし、中盤からの盛り上がりは素晴らしく、最後はうるうる、涙こぼれるほどの感動。

hanabi.JPG

この土手はマル秘の穴場なので(といっても、雑誌で調べて見つけたのだけど)、たくさんの人がいるけど、混み合っている感じはなくて、夜風も気持ちよかった。隣のカップルの男性が、私に負けないほどの花火フリークらしく、花火が上がるたびに、「うぉ、うぉ、うぉー」と叫んでいるのがおかしかった。「やっぱりしだれがいいよなあ!」と叫んでいる。

うん、私もそう思う。そう思う日本人って多いと思う。アメリカで独立記念日などの花火のようすをみていたとき、「花火が花開く瞬間が好きなんだー」と思ったことがあるけど、日本人は、散りゆく花火を愛でる。これ、比較文化的にけっこう面白いと思う。

終了を告げる花火が上がると同時に、ぱっとレジャーシートをたたんで、帰路に着く。人々が押し寄せないうちに駅まで最短距離で戻れる場所を選んでいたので、混む前に戻れてよかった。帰りはすぐだったなぁ、おかしいなぁ。。。

かくして、私の花火シーズンはようやく幕を開けたのであった。ああ、うれし!

 

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