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えだブログ

2007
Sep
25

無事到着

2007年09月25日

成田からのスイス航空は時間通りにチューリッヒに到着した。例によってよく寝られたので、元気に入国。

EUって、最近はパスポートにハンコも押してくれなくて、あっさりと入国させてくれる。入国審査官は若い女性で、「ハロー!」とパスポートを渡すと、さっと見ながら笑顔で「コンニチハ!」と言ってくれる。「ナリタ?」というので、「ええ、成田から来ました!」とお返事。最後に「アリガトウ」とパスポートを返してくれた。

そういえば、まえにオダサンと海外出張に行ったとき、どこへいっても相手国の入国審査官が私の顔を見ると「コンニチハ」と日本語で挨拶してくれるので、私は大感激して、「よくわかるねー! 向こうから見たら、日本人か中国人か韓国人か、わかりにくいはずじゃない? それなのに、私を見ると日本人だって、すぐにわかるんだね!」と言ったら、オダサンは例によって冷静な口調で、「そりゃ、パスポートにJapanって書いてありますから……」。あ、そういえばそうね。(^^;

というわけで、最近はいちいち感激しなくなったのだけど、でもうれしいよね。入国審査官がコワイとその国がコワク思えるもん。

今回は直行便で、しかも手荷物はすべて機内持ち込みにしたので、荷物を待つ必要もなく、夕方4時にはチューリッヒ空港の出口にいた。前回はそこからタクシーで会場まで行ったし、今回も事務所のスタッフからはそう行くよう、指示がでていたのだけど(迷子になったら困りますから!って)、ちょっと冒険。

空港に隣接している鉄道の駅へ行く。まずは、そのコンコースで腹ごしらえ(今日行く会場は明日の朝食からしか出ないこと、近くには食べ物やさんがあまりないことを思い出したのだ)。それから、駅で10分ぐらいかけて行き先を確かめて切符を買う。

切符は買ったけど、プラットフォームがわからないー。それからどの電車に乗ってよいかもわからないー(英語の表示がないのだ)。インフォメーションセンターのお姉さんに教えてもらって、無事乗り込む。降りる時間も教えてくれたので、安心して乗っていられた。

チューリッヒ湖畔の駅で下車。そこからタクシーで、会場となるスイス・リー・センター・フォー・グローバル・ダイアログという、瀟洒ですてきな建物へ。自分の部屋に落ち着いて、ネットにつないで、急ぎのメールに対応をしたところ。

部屋のデスクには、フルーツの盛り合わせが用意されていて、そばに明日からの会議のキット。開いてみると、いちばん上に、JFSのヘルプで間に合わせた「日本の省エネへの取り組み」の英語ペーパーが挟み込まれていて、うれしかった。こうして、少しずつでも日本の取り組みも伝えていけることに感謝して。

……と思いつつ、ビールを飲んでいたら(ここは各階に冷蔵庫や食料庫があって、好きにいただくことができるのだ。今日の夕飯も食べに出るのは面倒なので、ここにあるスナックをいただこうっと)、ドアをノックする音。

思わず日本風に「は〜い」と出てしまったけど、メイドさんがクッキーの小さな包みを渡してくれながら、「お休み前に、ちょっと甘いものをどうぞ。よい夢を!」って。

というわけで、クッキーをつまみながらスイスビールをいただいている(英語でなくても、なぜかビールだけはわかる。ビールの注文だけはどの国の言葉でもできる!というオダサンにはかなわないけど。^^;)

ビールを飲みながら、バラトンでいちばん痛感して帰ってきたことを考えている。「日本には、全体としての気候政策も気候戦略もない!」ということだ。個別にはいろいろある。けど、全体として、どうしていくのか、その間にも進んでしまう温暖化にどう対応・適応するのか、全体像として考えている組織・人々は、国にも学界にもないように思えるのだ。。。これではいけない。。。

私にできるのは何かと考えていたら、ちょうど「いっしょにやるとしたらこの人たちとだなあ」と思っていた人たちのうち、2人から別々に同じ必要性について「いっしょにやろう」とメールが来たのである。しかも今日ほぼ同時に。

というわけで、スイスの夕日を見ながら、日本の気候政策に思いを馳せる夕べである(ビールのお代わり、しちゃお。^^;)

 

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