先週後半は、大阪へ2泊3日の出張だった。講演先の方が、会うなり、「今日はクリーニングのタグはついていませんか?」とおっしゃるので、あわてて袖口をみちゃったよー。(^^;
大阪では、講演×2、取材×2、いろいろなお話を聴くことができて、勉強になった。
いつもそう思うのだけど、どこでどなたに聞くお話も、講演先で感じるさまざまなようすや雰囲気も、講演に対するどのような感想やフィードバックも、新聞や雑誌、メールなどで入ってくる情報も、まるで点描画の点々を描き込むように、私のものの見方や考え方のフレームワークを広げ、くっきりさせてくれる。そうやって広がり、はっきりしてくるにつれて、ますますそれまでは情報と思えなかったものも、点々になって、私の枠組みを広げてくれる。これって、ありがたい自己強化型ループね。(^^;
10日は、午前中は東京都への取材。熱い思いとしっかりした実効性のある取り組みと心のあるプロセスに、いつもながら、こちらの胸も熱くなってくる。対応してくれたオハラさんは、お互いに、「今の時代、この地に生まれ、こうやって自分がやりたい、大事だと思っていることができるって、幸せだよね」って言い合っている、まあ、傍目からみると“おめでたい仲間たち”のひとりである。でもほんとに、こうやってときどきエールを送りあえる同志がいてくれること、とても幸せなことである。
お昼、小林武史さんのスタジオへ。歌ったわけじゃなく(^^;)、対談の収録。小林さんと私は、ご本人もおっしゃっていたけど、やっていることもこれまでの生き方も違うのだけど、なんだか「そうそう! そうなんだよね」というところがとても多くて、でも、違う言葉と切り口でお話になるので、刺激的でとっても面白い。
小林さんと向かい合って話していると、自分の中で小林さんのあるイメージを感じつつ、小林さんの中でも私のあるイメージを感じているのだろうなあ、と思う。そういうふうに思いながら話す相手は、それほどは多くないので、面白いなあ、とまた思う。
10日の夜も11日も、最近ずっとそうしているように、何人もの方々にお会いして、レクいただく。レクって、レクチャーね。お教えいただく、ということ。
首相の懇談会のメンバーに選ばれてから、本当に多くの方々が、進んで、またはこちらからのお願いに快く、ご自分の時間と知識と経験を、惜しみなく提供してくださっている。それぞれの立場で、それぞれの見方や考えを、いろいろな形で差し出してくださるのだ。涙がこぼれるほど、ありがたいことである。
懇談会のテーブルについているのは私だとしても、その後ろには、急に受験勉強状態になった私から山のように降ってくる資料作成やプリントアウトの依頼を涼しい顔でさばきつつ、がっちり支えてくれている事務所のスタッフや、百人力のリサーチチームはもちろん、あそこにもここにも、いつでも必要な手を差し出そうとしっかりと見守りながら、心からのエールを送ってくれている人たちがいてくれるのだ。そう思うだけで、うるうるしちゃう。首相懇談会でうるうるしている人って、あんまりいないのだろうけど。(^^;
そうして、そういう人々と、自分がいつどうやって出会い、つながることができたのかを思い返すたびに、ご縁の不思議さと、メールニュースにしても何にしても、何年もまえからの自分が、そのときそのときに一生懸命やってきたことが小さな石敷きのように、こうしてたくさんの人々にお世話になれる状況を作ってきてくれたことに改めて気づいて、なんだか不思議な思いにぼーっとなってしまうのだ。そのときそのときは、そんなふうに将来につながるなんて思ってもいなかったし、「将来のために」という気もまったくなかったのだけど。生きていくって、面白い。