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えだブログ

2009
Jan
03

読み初め

2009年01月03日

一年の計、書き初め、初夢……やっぱり1年のスタートって、その年を占うような雰囲気が盛り上がる効果があるよね、だからどういう年になってほしいかを最初にやっちゃえばいいってわけで、今年の「読み初め」はユング心理学だった。(もっとも、スタートって1年の最初だけじゃなくて、思いつけば何度やってもいいのだ)

去年も1年間、心理学の勉強をやり直さなくちゃ、と思いつつ、やはり毎日の仕事に追われて(という言い訳をよく使うけど、本当にそうかどうかはじっくり考えるべきなのだけど)、ほとんどできないままだった。

のだけど、ユングのいう「時」がやってきたのかな、昨日はゆっくりとユング心理学の本を2冊読んで、じっくり考えることができて、とてもよい時間だった。

私は講演をしていてもよく「心理学者みたい」「カウンセリングを受けているみたいだった」と言われるのだけど(そして本人はまったくそのつもりはないので、不思議に思うのだけど)、昨日本を読んでいて、「ああ、そうなのか」とわかった。心理学者というより、心理臨床家に近いのだろうけど。

ユングの考え方は本当に腑に落ちるというか、ぴったりくる。意識と無意識、自我と影など、相補的なものがバランスをとりながら、自分の弱い(未分化)機能を分化し、統合していくことで、心の全体性に近づいていくという自己実現(個性化、とユングは呼ぶ)の考え方、そして、一人ひとりの個性化を手伝う存在としての心理臨床家というアプローチが、私はとても好き。

大学院を飛び出したとき、神田の古本屋街に通っては膨大に集めていた心理学関係の書籍はほとんどすべて友達にあげてしまったのだけど、河合先生の『ユング心理学入門』は手元に残した数少ない本の1冊だ(初めての人にはちょっと難しいと思う。。。)。河合隼雄先生に東大と京大の合同セミナーの折にお会いしてお話をうかがったことを懐かしく思い出した。仏像のような穏やかなお顔なのだけど、そのまなざしには柔らかな中にもとても鋭い光があったっけ。。。

というわけで、昨日もよい1日でした〜。今日は何をしようかな〜。(^^;

 

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