先日久しぶりにマンツーマンの英会話に行った。若いけどとても優秀ですてきな先生がいるので、いつもその先生にお願いしている。5月上旬までにあと12コマこなさないといけないので(前半さぼったツケである。。。)、2コマ続けてとることにした。
私はテキストを使わずに、自分がやりたいトレーニングをやる場としたいと伝えてあるので、今回は「サイトラ」をやってみることにした。「サイトラ」とは、サイト・トランスレーションの略で、英語の本をみながら、日本語訳を読み上げる、英→日は翻訳をするときによくやっているのだが、今回は日→英である。
たまたま手元にあった『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』(この本に大いに刺激を受けて、ジムでもパーソナルトレーナーに相談してみたしだいである)を持っていって、数ページの「まえがき」をその場で英語にする、という練習をしてみた。
同時通訳をやっていたころ、仕事としてもこういう場面はときどきあったけど(「これ、読みますから」とスピーチ原稿を直前に渡されるなど)、けっこうよい練習になった。先生が「初めて見た」と目を丸くしていた。フリートークだと最初から自分が知っている・得意な表現を選んでしゃべることになるから、こうやって「英語で言うべきことが決まっている」状況のほうが、自分に強いることになって、練習になるのである。
私が「文法上の間違いや、よりよい表現を指摘してほしい」とつねにお願いしているので、先生はひととおり終わったあと、冠詞が落ちていたなどいくつかメモしたことを伝えてくれた。「(筋トレをすれば)精神的にもタフになる」という文があったのだけど、日本語でよくいうこの表現も、英語だったらただ「tough」でいいんだ、なんてことがわかる。
「でも、ほとんど間違いもないし、とてもナチュラルに話していますよ」と先生。私は、そもそももっとちゃんと英語を話せるようにならなくちゃ!と思ってトレーニングに通うことを決めた場面(つまり自分にとっての失敗体験である)を思い出しつつ、あのときと今と、何が違うのかなあ?と考えていた。そのギャップを埋めなくては、一対一の練習では問題なくいっても、改善したい場面での効果につながらない恐れがある。
「細かい間違いを直していくのも大事だけど、あなたの場合はそれを気にするより、もっと広げていきましょう」と先生。そのためにどうしたらよいか、という話をした。ひとつは、自分の分野以外の素材で練習すること(つまり、環境問題以外ね。経済とかね)、もうひとつは、「よいスピーチを聞くのはよい練習になりますよ」。何がいいだろうと話していて、オバマさんのスピーチをお薦めしますー、と先生がいうので、次回までにやってみようと思う。
ところで、「階段上り」を続けている。雑誌にいろいろな運動や作業で消費されるエネルギーの比較の表が載っていたのだけど、「歩行」はもちろん「ジョギング」や「ランニング」「スキー」や「バスケットボール」「テニス」などよりよりも「階段上り」が大きいのである。歩行の3倍ぐらいだ。ということは、階段を10分上っていれば、30分歩くのと同じ、と何とも効率がよい運動なのである。
ということで、階段を上っている。もちろん上るばかりというわけにいかないので、下りてもいる。ちなみに、階段を下りるのでも「歩行」よりも消費エネルギーは大きい。
駅から自宅に帰るには2つの道があって、1つは100段の階段を一気に上るという道なのだけど、これまでは「疲れそうー」と敬遠して、ゆるやかな坂道が続く道を選んでいた。でも今では喜々として100段を上がっている。(この間は、段数をかせごうと2往復しちゃった!)
前回のダイアリーに「階段上り」の話を書いたら、すぐに実家の父からメールが来た。
前に見たTVで、
久留米医大の先生もモンブランに登るためJRの駅で同じことを
やっていたら驚いた駅員が飛んできたシーンがありました。
とのこと。
あまり驚かれないように、駅の階段もあっちから上がってきたらこっちに降りて、みたいに気をつけてはいるけど(それでもきっと立派なヘンな人である)、この大学の先生と決定的に違うことがあるなあー。
この先生は「モンブランに登るため」にやっているけど、私の場合はどちらかというと、「モンブランを食べるため」である。とクッキーを食べながら書いている。さ、今日も階段上ろうっと!(^^;