先週金曜日のこと、午前中の会合が終わって、溜池山王の某社から明るい日差しの外に出た。次は永田町での会合である。地図によると歩いていけるはずなんだけど、どっちの方向なんだろう? 私はどちらを向いて立っているのだろう???
と地図を片手にくるくるやっていたら、同じ会合に出ていらした澤氏がドアから出てきて、「田舎モンみたいに、何やってんの?」と。この建物、全面が透明ガラスなので、私がくるくるやっていたのが内からも見えていたのだろう。。。
「ああ、よかった、私迷ってるんです、いまココでしょ? いやココかな?」と地図を突きだしたら、「どこへ行きたいの?」と澤氏。「ココです!」と地図上の一点を(スタッフがマーカーで印を付けてくれていたのでわかったのであるが)力強く指したら、「あ、僕も1時に近くまで行くから、乗っけていって上げますよ。そのまえにお昼を食べましょう」と。
というわけで、お昼抜きで迷って走り回ったあげくにぎりぎり到着するはずだったのが、優雅にお昼をご馳走になり、タクシーで近くまで送ってもらったのであった。ドアの前でくるくるやっていた甲斐があったことであるよ。(^^;
澤氏に初めてお会いしたのは、昨年秋の中国出張の時だった。それまでもちろんお名前は存じ上げていたが、「経産省出身」「経団連の研究所に所属」「セクター別アプローチの知恵袋のお一人」というポジションから言っても、「私たちの対極」で「水と油」なんだろうな、というイメージを持っていた。(先方も同じだったかもしれない)
でも、空港のラウンジでお話ししているうちに、「なるほどー」と言うことをいろいろ教えてもらって、いろいろお話をするようになったのだった。澤氏いわく「NGOの人って、自分の考えから出てこないで人の話を聞かない人も多いけど、エダヒロサンは珍しく人の話をちゃんと聞く人ですねー」とのこと。これはNGOや市民にとってかなり大きなポイントではないかと思う。何が垣根を作り出しているのか、どうすれば乗り越えていけるのか、などなど。
というわけで、午後1時からの会合にも無事間に合い、午後は電通での社内向けサステナビリティ・セミナーにオーガナイザーとして出て(200人もの電通社員が時間を使ってサステナビリティについてきちんと学ぼうということ自体、すごくすばらしいことだと思う)、それから夜は、イーズ主催の「本当の幸せとサステナビリティを考える」連続講座の第1回だった。
今回の講師は千葉大の広井良典先生。私を含め、環境をやっている人に抜けがちな「社会」「社会保障」「福祉」といった視点をわかりやすく提供して下さって、とても刺激的で勉強になった。(ある参加者は「とても興奮しちゃった!今夜は寝られないかも」といって帰って行った)
次回は、ブータンにも詳しいGNH研究所の平山さんを講師にお迎えする。第3回は私が講師役で、最終回は派遣村などでもご活躍の湯浅誠さん。これからでも申し込めるし(第1回の分は音声ファイルを送ります)、遠い方は音声ファイルと資料をお送りする通信会員制もあるので、ぜひどうぞ! 環境問題と現在の日本が直面している社会・経済の問題を「いっしょに」考えていくうえで、とても大事な学びの機会だと思っている。
広井先生は、大学の1年センパイだったことがわかり、「キャンパスですれ違っていたかもしれませんねー」と盛り上がった。終了後に食事をしながら、いろいろ知りたかったことを追加でも教えていただけて、とてもすてきなご縁ができたこと、うれしい。これからもいろいろと教えていただけること、とても楽しみ。
ところで、階段上りの話はけっこううけているみたいで、「私も小田急線ですが、階段で筋トレしている人を見かけても見て見ぬふりをしますね」というメールも届いたし、ある企業の安全管理部門で働く方からは、「階段から落ちる事故がけっこう多いのでご注意!」とのメールをいただいた。しかも、「あと4段を残すところ」で落ちる人が多いのだという。
うーん、「あと4段になったらアブナイから気をつけなきゃ、ここはあと何段? え? 5段かな? 4段?」なんてやっているうちに、転びそうな気がしている私である。。。気をつけます〜。(^^;