火曜日は電通でのサステナビリティ・連続セミナーの第5回。テーマは「温暖化のウソ・ホント」、ゲストは、国立環境研究所の江守さん。ただの講演ではつまらないので、趣向を変えて、私が懐疑論者になり、江守さんに懐疑論や質問をぶつけ、江守さんが答える、という設定にした。
面白いだろうと思って提案したのだけど、思っていた以上に面白かった。どんな質問をしても、該当する説明スライドをさっと取りだして、とてもわかりやすく説明してくれる。さすが!である。私自身、すごく勉強になったし、参加者にも面白く、温暖化について深い理解や気づきが得られたみたいでよかった。
翌日江守さんにお礼かたがた「このコンビで、全国ツアーやりましょうかね」と書いたら、「全国地ビールめぐりもいいですね!」と返事が来た。ワタシはまじめだったんだけど。(^^;
そして、おとといは、日刊温暖化新聞の企業・団体パートナー向けフォーラム。環境コミュニケーションをテーマに、特にウェブを通じてのコミュニケーションや効果的なウェブの作り方など、私のウェブをすべて作ってくれているグラム・デザインのアカイケサンたちのプレゼンで、とてもよい会だった。
もともと、日刊温暖化新聞を財政的にサポートしてもらう目的で立ち上げた企業・団体パートナーだけど、「ここでしかできない」貴重な勉強の場となりつつある。会費じゃなくて、広報費や人材育成費の名目でもよさそうー。参加者がいつもとても高く評価し、喜んでくれているので、うれしいことであるよ。このお得感・幸せをもっと多くの方々に味わってほしいなあ、パートナー勧誘に力を入れなくちゃ。もったいないもの。
昨日は、東電顧問会のメンバーとして、柏崎原発の見学に連れて行っていただいた。通訳時代に、会議でときどき原発関係はやっていたけど、現場を見せてもらうのは初めてで、しかも、いまは止まっているので、通常では入れない炉心近くまで連れていってもらい、意見交換も含め、勉強になった。
そして、原発に賛成も反対も含め、環境NGOや市民といっしょに、もう一度お邪魔して、みんなで現場を見て、質問や意見交換できる場をつくりたいなと思った。どちらかがどちらかを説得するためではなく、意見の多様性は認めた上での建設的なコミュニケーションの場ができるはず、と思うからだ。
柏崎では、とってもうれしい再会があった。例の地震のせいで流出した油で汚染された土壌の回復プラントがあるのだけど、そこの現場担当者で、昨日の見学の対応もして下さった方は、かつて環境部にいらして、特に私の森.jpの立ち上げなどに、とてもお世話になった方だったのだ。柏崎に異動されたことは聞いていたので「お会いできるかな〜?」と思っていたけど、懐かしく、そして相変わらずの熱い男ぶりがうれしかった。
こんなふうに、毎日のように新しい場所へ行ったり、新しいことを教えてもらったり、取材をさせてもらったり、取材をしてもらったり、本の企画を相談したり、本の企画を相談されたり、そのたびにいろいろな勉強ができて、しかも楽しくて、ほんとうに恵まれていることであるよ。
本を読むのでも何でも、勉強するときには、「採り入れるべき情報を整理する段階」「情報を自分の中に採り入れる、またはあとで取り出しやすい形にする段階」「学びを自分なりの枠組みに位置づけて、発信する段階」があると思っている。どうしても後者の時間が後回しになってしまいがちなんだなー。本だったら、次から次へとどんどん読んでしまって、読み終わってノートにすべき本がたまっている。見学や取材も機会が多くてうれしいけど、メモがメモのまま置かれてしまっている。
どうしたってトレードオフ(あちらを立てればこちらは立たない)の関係だし、前よりはバランスが良くなってきたけど、あー、1日が48時間だったらいいのになー、と思うこと、しばしばである。(^^;