今週も、企業での講演や守秘義務契約をしてのアドバイス、さまざまな打ち合わせ等のほか、日刊温暖化新聞の企業団体パートナー向けフォーラムなど、濃い週である。
で、いま成田空港。ミュンヘン経由でアテネに入り、ピースボートに乗船。船上で講師役を務めながら、ストックホルムまで乗って、そこから6月8日に帰国予定。
出発前に終えなくてはならない仕事がいっぱいあったのと、個人的にちょっと面倒なことに時間とエネルギーをとられてしまった(自業自得なのではあるが)ので、機内ではよく寝られそうである。(^^;
もうひとつ、とても自分にとって大きな悲しみがあった。リサーチなどの右腕として支えてくれつつ、いっしょにがんばってきた翻訳仲間が病気で天国に旅だっていったのだ。翻訳者をめざして頑張って勉強していたのに。ぐんぐん力がついて楽しくなってきたところだったのに。。。
翻訳仲間が彼女に贈るメッセージをとりまとめてくれている。私も彼女に心からの思いを送りたい。
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だれにも、
その手を止めて、逝かなくてはならないときがくる。
自分にとって、家族にとって、世界にとって、 どんなに大切なことをやっていようと――
まだ準備中なのに、これからなのに、というタイミングであったとしても――
どんな思いの誰を、どんな思いで遺していかなくてはならないとしても――
だれもが、やり残したことやこれからやりたかったことをいっぱい後に残して、
呼ばれた順に、旅立っていく
それまでの日々を、どれだけ一生懸命生きてきましたか?
ぶーたれたり、めげたり、落ち込んだり。
疲れたり、立ち止まったり、迷ったり。
悩んだり、自分にイヤ気をさしたり、他人をうらやんだり。
もう先へは進めないと思うことすらあるかもしれない。
それでも、みんな毎日を生きていく。
それって、実はものすごく神々しいこと。
人生の最終到達点が大事なんじゃない。
一瞬一瞬を、自分を生き生きと感じながら生きてきたあなた。
自分を一歩ずつ進めていこうと、
瞳をきらきらさせながら、どんなときにも力を尽くしていたあなた。
お日様がいてくれるからひなたぼっこがあったかいように、
あなたがあなたでいてくれたおかげで、
まわりの人やあなたを知る人たちは
笑顔と心のぬくもりを、たくさんたくさんもらってきました。
あなたのように、あったかく、はつらつと、軽々と生きていきたいと、
一緒に学び、活動していた仲間たちは、親しくやさしいお手本みたいに思っていました。
私たちもあなたのように、
いつか呼ばれる日のぎりぎりまで
自分にできることをやりつつ、自分にできることを高めつづけていきます。
そして、いつかそちらの世界に行くときがきたら、
そちらで翻訳チームを作りましょう。
「気が紛れるなら」と出してあった最後の課題、待っている間にやってみてくださいね。
そう、ゆっくりと休んでからね――
(枝廣淳子)