明け方にジブラルタル海峡を抜けて、大西洋に出た。夕方まではけっこう揺れていた。やっぱり外海だもんねえ。

揺れてきたときに、睡眠が十分に足りていると平気だということがわかったので（そうでないと、無性に眠くなってしまう）、ふだんよりも多めに寝るようにしている。

昨日のスペインのマラガから、中三日で、次はフランスのルアーブルに寄港予定。

今日はエネルギーへの取り組みの話をした。ゼミだったので、みなさんにも考えてもらったり、話し合ってもらったり、という時間も。

１日に２つずつぐらいの講座やゼミがあって、だいたい乗ってから、みなさんの感触や希望を見ながら、内容を決めて準備することになる。船内新聞（毎日発行されていて、いろいろなイベントや講座、企画などがわかる）に載せてもらうために、２〜３日前には内容を作っておかなくてはならないので、けっこう忙しい。

船内新聞を見ると、毎日数十の企画があることがわかって面白い。500人も乗っていれば、いろいろなことに秀でている人やある趣味を持った人たちがいるわけで、そういう人たちが自主企画をどんどんおこなっているのだ。

どんな感じかって？　たとえば、船内新聞を見ると、私の「環境スクールゼミ」のほかに、「難民、平和活動家の人生」「パレスチナ難民キャンプ報告会」などの講座やゼミ、「英語で討論「あこがれのフランス語を学ぼう」「気功入門」「エスペラントを話そう」「関西弁を話そう」「社交ダンス」「懐かしのフォー
クソングを歌う」「折り紙で遊ぼう」「縫い物好きな人集まれ」「健康麻雀」「ルンバを踊ろう」などの語学・趣味系、「おはよう太極拳」「洋上ラジオ体操」「テニス教室」「バスケしようぜ」「野球の練習」などのスポーツ系、「瞑想タイム」「笑顔ＤＥ転職」「サーカス技術」といったスピリチュアル系？ほか、タイトルだけでは何だかわからない系もあるし、夜になると、「○○県人集合」「165センチ以上の長身女子、集まれ」「アラフォー飲み会」などなど、いろいろな飲み会があるみたい。

この間食事で一緒になった50代か60代のご婦人は、「いろいろな企画があって、忙しくって！　こんなに盛りだくさんで楽しいとは思ってもいなかったワ。主人は船で暇なのはイヤだって乗らなかったんだけど、今度は、絶対に楽しいから、って、乗せてあげようと思っているのよ」とおっしゃっていた。

朝食で隣に座った23才の男性は、「大学出て、１年勤めて、世界を知りたいと乗りました。思っていた以上に、いろいろなことが学べて、すごく満足してます」とにこにこしていた。

面白い世界なんだなー、ピースボートって。