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えだブログ

2009
Aug
24

ニュータイプ

2009年08月24日

ガンダムの記念シンポジウムのパネルディスカション、とても楽しかった。

京大の生存基盤科学研究ユニットでトリウム原子力発電を研究している亀井先生と、海洋研究開発機構の平先生、東大の航空宇宙工学の中須賀先生、ロボット・クリエーターの高橋氏と私、そしてコーディネータがガンダムの生みの親の富野監督。

ガンダム少年だったという亀井先生のガンダム・プレゼンも面白かったし、海や宇宙の専門家たちのお話にも魅了された。わくわくするねぇ! 

高橋さんはクロイノとスリムな体でモデルウォークを披露してくれる女性ロボットのFTという、自分で作られたかわいいロボットを持ってきて実演してくれて、とっても面白かった。電池をしょって崖を登るロボットというコマーシャルのロボットもつくられたそうで、そのときの話をしてくれたり、ロボットのサッカー大会での話をして笑わせてくれたり。

楽しい時間はあっという間だったけど、会場の子どもたちも大人たちも、宇宙から海底からロボットの話まで、夢中になって聞いていたと思う。

こういう機会があるのはいいなー、と思う。ロボットクリエーターの高橋さんは家にあった鉄腕アトムの刺激をずいぶん受けたみたいだし、亀井先生はモロにガンダムの影響で、エネルギーに向かったみたい。平先生は化石少年で、それが高じて、地質学へ、そして海の底へとつながっているとのこと。今でもきっと「化石少年」のままなんだろうなあ、という楽しい先生だった。こういう話、子どもたちにはとってもよい何かを与えてくれていると思う。

私は、宇宙戦艦ヤマトは好きだった(なにせ、大学受験のころのZ会のペンネームが「戦艦ジュンコ」だったぐらいなので……^^;)けど、ガンダムは見たことがなかった。今回の機会に、ガンダムのDVDを見て「予習」したのだけど、30年前につくられたというのに、今に続く、またはあとで明らかになるようなテーマやトピックが入っているのはすごいなあ、と思う。なにせ、ようやく世界が注目しはじめたトリウム原子力発電も、30年前のガンダムに入っているのだから!

ガンダムのDVDを見て、ずっと「ニュータイプ」について考えていたのだけど、「ニュータイプとは、普通の人には見えないつながりが見える力を持った人」だという話をした。そして、どうやったらニュータイプになれるか、というトレーニング方法についても。「システム思考」という言葉は使わなかったけどね。

この話がよかったみたいで、富野監督に「アニメの作品ではじょうずに話せなかったことを、こういうふうにじょうずに説明してもらえてうれしい」と言ってもらえて、よかったことであるよ。(私の役割は、科学者の話と会場の子どもたちとのつなぎ役だったと思うので)

子どもたちからの質問の時間がまた熱くて、「ハイ!ハイ!」とすごい勢いと声で何十本もの手が挙がるのだ。質問者はガンダムのプラモデルのプレゼントがもらえるという動機づけを割り引いても、子どもたちはいろいろと知りたがっていることがよく伝わってくる。

ガンダム自体についての、富野監督への質問も多かったけど、監督がひとつひとつ、本当に正直に答えていたのが印象的だった。相手が子どもだからと手を抜くのではなく、子どもだからこそ、伝えたい、わかってほしい、という思いが伝わってくる。

「どうやってガンダムをつくったんですか?」という質問への、監督の答え、人生論であったよ。思わず、メモをとるのを忘れて、聞き入ってしまった。最後に監督は、「いちばんのヒミツを教えちゃった」と照れ笑いしていたけど、きっと、この会場から、次の富野監督やロボットクリエーターや宇宙や海洋の研究者が出てくる!と思った。こういう場があちこちにあればいいなあ、と思う。

そういえば、「ロボットの進化が進んだら、宇宙でロボットの戦争が起こりますか?」という質問があった。富野監督ったら、「ええと……エダヒロ先生に答えてもらいましょう」と振ってきた〜。(^^; さて、私はなんて答えたか?

終了後、ゆりかもめで新橋に向かう途中で、18メートルのガンダムが立っているところを見た。台場の駅から、ガンダムの足元までを埋め尽くす人、人、人。1日に15万人も来ているんだって。すごい人気なのねー。(@_@);;;;

オフィスに荷物を置いて、ジムへ。パーソナル・トレーニング。レッグプレスという、足でよいっしょ!と押すマシンがあるのだけど、それを5秒で行って5秒で戻って、というスローで、というメニュー。これは効いた〜。間違いなく筋肉痛の予感。そして、バランスボールの上での腹筋のあと、床に座って45°に倒れて、腹筋だけで両手を広げた姿勢を保つ、腹圧トレーニング。これも効いたー。

こういう日は、ジムの2階のトレーニングフロアから1階のロッカーまでの階段も大変である。鈴木トレーナーは「子鹿状態」と笑って教えてくれた。生まれたばかりの子鹿のように、よろよろしている、という感じね。バンビちゃん、と思えばかわいいからいいか〜。(^^;

 

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