今朝7時にフィジーのホテルを出発して、空港へ。42人乗りのプロペラ機で2時間ちょっと、ツバルのフナフチ島の真ん中にある滑走路に降り立ちました。
(空から、これから着陸するツバルを見る。海に浮かべたリボンみたい)
空港を出て、目の前が政府の庁舎、そのすぐ後ろがホテルです。とても便利。ツバルは9つの島からなる、人口1万人ほどの国ですが、うち4500人はここ、フナフチ島に住んでいます。細いリボンを海に浮かべたようなこの島は、南北に12kmとか16kmといわれていて、干潮になるともっと遠くまで歩いて行けるそうです(が満潮になると泳いで戻ってくることになります。^^;)
島の幅は最大でも800mぐらいなので、ほとんどの場所が「オーシャンビュー」。標高は平均で1.5mぐらい、いちばん高いところは4m(最高峰?にさっき行ってみましたが、高いところから島全体を見渡す、、、、というわけにはいきませんでした。^^;)
舗装道路をクルマやバイクが走っているし、ホテルの部屋からも24時間のネット接続ができちゃうし(ビックリ!)、お店をのぞくとネスカフェのインスタントコーヒーのびんが並んでいるし、冷凍庫にはでっかいアイスクリームの箱がいっぱい入っているし、あちこちにパラボラアンテナが立っていてテレビを持ってい
るおうちもけっこうあるみたいだし、私も含め参加者が日本で意図せず形成してきた「ツバルのイメージ」を目の前の現実にあわせて調整しつつあるところです。
日本では話には聞いても実感がわからなかったけど、何よりも素敵なのは、島の人々がみんな(大人も子どもも)とても素敵な笑顔を向けてくれること。道で会う人にはみんな、家の中にいる人も、庭を走り回っている子どもでも、トラックの荷台に座っている筋肉隆々の男の人でも、「タロファ」(こんにちは)とにっ
こり声を掛け合います。それが私たち外国人でもいっしょ。私たちも目と目をあわせて「タロファ」と声を掛けたり、家の中の子どもに手を振ったり。自然に笑顔になっちゃう島なんですねー。何だか懐かしい気持ちさえしてくる場所です。
今日はお昼前に空港・ホテルについて、お昼を食べてから、島の見学やタウンカウンシル(町役場かな)への表敬訪問など。小さな島・町ですから、ぶらぶらと歩いているとすぐにどこにも着いちゃいます。帰りは、1.5kmの滑走路のど真ん中を歩いて戻りました。飛行機の発着は週2便しかないので、それ以外は、サッカー場になったり、地元の若者のデートスポットになったり、野良犬が歩いていたり、みんな自由に使っています(滑走路のまわりには柵もありません)
ツバルは日本より3時間進んでいるので、もうじき夕食の時間です。夕食時には、ツバル政府から環境問題の担当者が来てくれてレクチャーをしてくださるとのこと。COP15にも行かれていた方だと言うことなので、いろいろなお話がうかがえそうです。
そうそう、ツバルではみなさん、英語が話せます。ツバル語と英語が公用語とのことで、小学校1〜2年生はツバル語で授業を受けますが、3年生からは英語で授業を受けるそうです。だから、だれでも英語が話せる。とても助かります。
天気は残念ながら荒れ模様です。団長のNPO法人ツバル・オーバービューの遠藤さんは「2004年以来の荒れ方だ」とのこと。低気圧のせいらしいですが、月末の大潮とこの風が重なると、けっこう大変なことになるのではないか、と。
私たちのホテルも波打ち際に立っています。荒れがひどいと1Fの部屋には水が入ってくることもあるそうで、私は2Fですが、1Fの参加者はちょっと戦々恐々という感じです。ホテルのダイニングスペースにも水が入ってきそう。ま、サンダルなので、濡れてもだいじょうぶですけど、スリリングな夕食になるかもしれ
ません。(^^;
今日から4泊5日、ツバルでいろいろな場所を見に行ったり、話を聞いたり、ボートで他の島にも行ったり、楽しみな予定がいっぱいです。天気が回復してくれるといいのですが。
余談ですが、南太平洋の島々では、日本のワサビが人気らしくて、あちこちで売っているそうです。オーストラリアやニュージーランドでもそうだとか。こちらの人々はお魚をよく食べますが、そのときにワサビとお醤油があうことがわかるそうです(胸張っちゃいたくなります。^^;)
「ツバルで、ワサビのこと、何て呼んでいると思います?」とこちらに詳しい方が教えてくれました。「カイ・カイ・クリーム」ですって!
かゆみ止めではなくて(^^;)、「カイ」とはツバル語で「食べる」という意味。ドンドン食べられちゃう、おいしいクリーム?という意味らしいです。
もっとも日本人や日本食に詳しい人は、「やっぱり日本のワサビがいい!」と、渡航者に頼んでもらってきてもらうとか。「色は確かに緑なんだけど......」って。
私たちの食事にも、カイ・カイ・クリームが登場するかな〜?(^^;