ホーム > えだブログ > 久しぶりの休日

えだブログ

2011
Apr
18

久しぶりの休日

2011年04月18日

震災/原発事故以来、1日も休みなく毎日10〜15時間、仕事+情報収集/発信+勉強をしてきた。

私は毎日自分の仕事や作業時間を計って記録しており、月ごとの集計もしているのだけど、「1日あたりの仕事時間数」の指標が3月はかなりはね上がっている。今年は1月から幸せ経済社会研究所の立ち上げなどで突っ走ってきたので、この調子では、後半ずっと休業状態にでもしないと、「年間の仕事時間合計の上限」と自分で決めたものを突破してしまいそうである。

というわけで、昨日は久しぶりに1日休日にした。もともと昨日は、おやまハーフマラソンに出る予定だったのだが、震災の影響で中止になり、Tシャツだけが送られてきたのである。家にいるとつい仕事をしてしまうので、計画を練り、準備をして、朝8時半頃家を出た。

向かう先は江ノ島である。まずは新江ノ島水族館へ。9:30着。前から来たかったのだけど、なかなか予定が合わなくて、今日が初めて。年間パスポートの会員の申し込みをして(2回分の入館料で1年間好きなだけ来られるというのに釣られた)、会員カードを受け取ると、外へ。実は水族館はあとの楽しみなのである。

そこから橋をわたって江ノ島へ。江ノ島スパ(天然温泉)に10時の開店と同時に入って、荷物を預け、久しぶりのランへ! 

久しぶりなので、ペースはともかく、20km走ることをめざす。江ノ島スパから10km走ると「浜見平」という信号があることを確認していたので、そこまで走って折り返すことに。

海がきらきらしていてきれい。海にはたくさんのサーファーがゆらゆら(いつみても、タニシがいっぱいみんなで沖を向いて浮いているみたいに見えて笑っちゃう)。浜辺ではビーチボール、ランニング、そぞろ歩きの人々。階段に腰掛けて本を読む人。じーっと海を見つめる人。私が走っているサイクリングロードも、歩く人、走る人、自転車の人が行き交う。空にぼんやりと富士山の白い山頂が浮かんでいる。なごむなあ。

江ノ島から鵠沼海岸へ、さらに茅ヶ崎へ向かう。富士山に向かって走る。浜辺もサイクリングロードもにぎわっているのは江ノ島あたりで、だんだんとさびれた感じなってくるのがまたいい。それでも走っている人はけっこう多くて、小さなマラソン大会の復路ぐらいの感じで、ときどきすれ違う。

ああ、そういえば、と途中で思い出した。この湘南のジョギングコースでは、ランナー同士がすれ違うとき、軽く手を挙げて挨拶するのだ。さりげなく。何人か年配の男性ランナーがそうやって挨拶してくれて、私も慌てて手を挙げて挨拶して、思い出したのだった。

それからは自分からも手を挙げる。これがなかなか面白いのである。相手とのペースが合わないと「さりげなく」にならない。あまり遠くから手を挙げてもヘンだし、あまり近いと気がついてもらえない。速いペースで走っている人は、目の前しか見てないのだろう、気がつかない。あと、女性ランナーもマジメに目の前だけ見ているのか、気がつかない人が多い。このコースでいつも走っているんだろうなあ、という感じの男性ランナーだと、ちょうど同じタイミングでさりげなく挨拶がかわせてちょっとうれしい。一人のランナーは、私の挙げた手を見て、親指を立てて挨拶を返してくれたよ。ちょっとカッコいいかも。(^^;

なんて楽しく走っていたのだけど、折り返したときに、江ノ島が遠くに小さく見えて、あそこまで走るのかーと思った。折り返したら風が吹いていたことに気づいた(追い風のときは気づかなくても、逆風になって初めて気づくものなんだね)。10kmぐらいは平気だったけど、15kmぐらいから、けっこう足が重くなってペースダウンしたが、歩くよりは早く温泉に帰れるしー、と自分に言い聞かせながら、最後まで走った。ふー。12:20ぐらい着。

江ノ島スパで荷物を受け取るときに水族館の年間パスポートを見せたら、貸しタオルをサービスしてくれた。ありがたいことである。温泉はほぼ貸し切り状態。3Fの温泉の窓から海が見える。海の向こうに、さっきヘロヘロ走っていたランニングコースも見える。(^^;

温泉でゆっくりストレッチして筋肉をほぐしてから外に出たら、生ビールが待っていた!

広場みたいなところでデッキチェアに座って海を見ながら飲んでいたら、ライブの演奏が始まった。ギターとパーカッションとボーカル。ボサノバのリズム。よい感じ。1曲終わると広場で食べたり飲んだりしながら聞いている人たちが拍手する。私も。なんだか、とっても非日常的な空間に紛れ込んだみたい。時間の流れ方も、そのふくらみも、いつもと全然違う。面白いなあ。

それから、行きは意気揚々と、帰りは最後の力を振り絞って走った橋を歩いてわたった。原宿の竹下通り並みに混んでる。江ノ島ってすごい人気あるんだねー。

そうして、水族館へ。年間パスポートの出番である。2:20着。何となく「イルカのショーって、14:30からって感じがしない?」と思って、まっすぐにそちらに向かう。ドンぴしゃである。2:30からイルカとアシカのショー。これ、いつもながら感動モノでうるうる・ぽろぽろしながら見ていたのであった。

そのあと、館内に戻り、相模湾を模した大水槽がよかったので、入れ替わり立ち替わりやってくる子どもたちと並んで、ガラスの真ん前に座り込んで、しばらくぼーっと海の中にいる。

と、「まもなく始まります」とアナウンスがあって、なんとこの大水槽でダイバーとお魚たちのパフォーマンスがあるという。はからずも最前列で見ることになったのだが、これがまた感動モノであった。イルカやアシカはまだわかるけど、どうしてエイやカサゴまで、人間になついちゃんだろ。エイとダイバーのお兄さんとのダンスはすごく幻想的でステキだった。

そのあと、4時からのイルカショーに向かう。今度はファンタジーショーだって。何だろう?と思っていたけど、イルカと人間の女性たちのミュージカルみたいなもの? これまたよくて、「地球に生まれてよかった」なんて歌がまた胸に迫って、バスタオルで涙を拭きながら(それぐらい泣いたという意味ではなく、寒くなってきたのでバスタオルを膝にかけていたのである)、見せてもらった。あの女性たちは、ミュージカルやる人がイルカの調教も習ったのだろうか? それともイルカの調教するトレーナーさんがミュージカルも練習したのだろうか? どちらにしてもすごいし、イルカたちも、ご褒美のエサがなくても、あんなふうにタイミングをあわせてパフォーマンスするなんて、すごいなあ。

イルカショーの後は閉館まで30分。クラゲを集めた薄暗くて幻想的な一角があるのだけど、そこでゆらゆらしながら過ごした。この新江ノ島水族館には「寝袋を持ってきて、水族館で一晩泊まる」というプログラムもあるのだけど、私なら絶対ここで一晩過ごしたいなあ。年間パスポートを持っている人は割引で参加できるそうなので、いつかぜひ。(^^;

5時に水族館を出てから気がついたのだが、そういえば、朝ご飯を食べた後、20kmも走ったのに、そのあとビール1杯しか口にしていない。お昼ごはんを食べていなかった。。。昼夕かねてどこで食べようかなと歩いていたら、なんと!江ノ島ビールという私の好きな地ビールが生で飲めるのはここだけ!と書いたイタリアンがあるではないか。一も二もなく入る。

江ノ島生ビールと、ご当地のシラスのシーズンなので、生シラスのカルパッチョなどをいただきつつ、今日1日を振り返る。ここ数週間を振り返る。ここ数ヶ月を振り返る。

たまにはこういう時間もいいよねえと自分に言い聞かせつつ、海オフィへ。7時半には寝てしまった。それでも今朝起きたのは6時。よく寝た〜。足はかなりの筋肉痛。(^^;

 

このページの先頭へ

このページの先頭へ