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えだブログ

2011
Sep
16

バラトン合宿より帰国しました

2011年09月16日

おとといの夕方、ハンガリーから帰国。

自分の活動をより大きな枠組みで振り返り、次にどこに向かって進んでいくかのヒントや刺激をいっぱい得られた、実り多いバラトン合宿でだった。

毎年バラトン合宿に来るたびに、「あー、もっと勉強しなきゃなー」と思う。日本にいると、気をつけているつもりでも「対応型の仕事」が多くなるので、自分の勉強や研究の時間が十分にとれなくなってしまう。それに毎年気づかされて、世界各国から集まる参加者のがんばりもすごく刺激や励みになり、「私もがんばらなきゃ」と思うのだ。

2002年に最初に招かれてから、ありがたいことに毎年招待しつづけてもらって、今回が10回目の参加だった。バラトングループは完全招待制で、入りたいと言っても(そういう人は多いそうだけど)、厳密な選抜プロセスを経ないと入れてもらえない。一度招かれても、ふたたび呼ばれるのはこのグループへの貢献が大きいと判断された人だけだ。

毎年10人前後の新規参加者がいるけど、ふたたび呼ばれるのは2〜3割、常時呼ばれるメンバーになるのは1割いるかいないか、という感じだ。なにせ、バラトン合宿の上限は50人程度と決まっているので、だれかが入れば、だれかが招待されなくなる。いろいろ文句や懇願や陳情などもあるようだけど、この厳密なプロセスでグループの質の高さを保っているのだ。

いつか日本でもバラトングループみたいな、サステナビリティの科学者や実践家が、切磋琢磨しながら自己研鑽し、その成果を持ち寄って、さらに自己成長につなげていく場ができたら、と思っているのだけど、デニスにもそういう話をしたら、「難しいと思うよ。メンバーの選抜ひとつをとっても、独裁制じゃないとできないからね。和を尊ぶ日本では難しいんじゃない?」と。そうなんだよなー。。。それをうまく進められる自信もプロセスも見えてこないから、10年たっても着手できないのだ。

ともあれ、毎年招待状が届くのはうれしく、ここ数年は発表の機会をもらえることも多く(50人参加しても、午前中の全体会で1時間の枠をもらって発表できるのは12人ぐらい。これもプログラム委員会の厳密なる選考によって指名制)、とても恵まれていることであるよ。

午後のセッションは17時ぐらいに終わるので、それからホテルの目の前の湖岸でビールを飲みながら、空と湖がまっかに染まっていくようすを見ながら、デニスや仲間たちと話したり、ひとりでぼーっと考え事をしたり、という時間が過ごせる。至福の時間。

このぼーっとした考え事の中から、新しいアイディアが2つ出てきた。「また組織を作る、なんていうんじゃないだろうね?」と、例のごとく朝6時から早朝ミーティングをしたアランは笑ったけど、中身を聞いて、目を輝かせてくれた。ね、いいでしょう?(オフィスのスタッフのみなさんへ:研究所をもう一個つくる、なんてアイディアじゃないからご安心を〜。オフィスには負担をかけないものですので。^^;)

アランには2つのアイディアのうち1コしか話さなかった。もう1コはだれにもナイショ。もうちょっと実現性が出てきたら報告します。(^^;

というわけで、自分の活動の原点を確認し、1年間の進捗を確認し、事業や自己成長に向けての次のステップに考えをめぐらし、もちろん今年のテーマのもと、世界各国の第一人者のプレゼンに学び、情報交換でたくさんもらい、日刊 温暖化新聞や幸せ研のウェブ用のインタビューもさせてもらい、今後につながるいろいろな機会を得て、帰ってきたのであった。

あ、そうそう、そんな中でも、5回ほどバラトン湖の湖畔サイクリングロードを5kmほどラン。バラトンにも走るのが好きな人たちがいて、毎朝集まった人たちで走るのだ。

帰国翌日の昨日は企業での社長プレゼン。無事終わる。今日は朝日新聞主催の朝日環境フォーラムに登壇する予定。時差ぼけのない体質でよかったことであるよ。今日も(日本時間で)2時起き〜。(^^;

 

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