バラトングループから今年も合宿への招待状が届いた。参加したい人が多いのに定員が決まっているので、毎年招待メンバーを決めるのも一苦労らしい。バラトングループはだれでも参加できるわけではなく、かなり厳密なルールがある。新規参加はゲストスピーカーか、推薦に基づく審査の結果選ばれる数人だけ。過去に参加した人もグループへの貢献(どのくらい新しい知見や情報を持ち込み、議論を活性化したか、など)で判断される。ということで、今年も参加できてうれしいな。9月中旬の予定。
今年のテーマは「成長の限界から40年」。1972年に最初の「成長の限界」が出て、このままでは……と言われたとおりになっちゃっている私たち。当時より少しは賢くなれたのだろうか? 何があれば変えていけるのだろうか? きっとそんな議論が朝から交わされ、夕方からはビールやワインを手に、各国からのメンバーの取り組みの紹介やアドバイスや学び合いの時間だ。
11年前から毎年参加させてもらい、日本でもこういう会をやりたいなと思うのだけど、バラトングループ運営の秘訣をデニスに聞いたときに「グループの質を保つための独裁者がいなくては無理だ。思いがあって参加したいという人でも「あなたは呼べない」と断らなくちゃ、単なる仲良しクラブになってしまう」と言われた。グループを見ていても、だからこそ、これだけ親密で質の高い関係性を保ち、互いがメンバーの役に立っていることがわかる。和の国・日本で独裁者になるのは難しいんだよなー。踏み切れないでいる。