昨日の基本問題委員会で、選択肢案ができました。①「原発をゼロにしていく（今のままゼロも、2030年にゼロも、2030年の先にゼロも入ります）」、②「40年廃炉＋新増設なしで原発比率を下げていき（2030年に15％ぐらい）その先はそこで判断する」、③「原発比率を20〜25％維持する」、④きちんと外部コストを入れて市場メカニズムに委ねる　の４つです。

「原発比率を35％にする」というペンディング選択肢は当然今回消えていると思っていたのに、事務局案ではペンディングが外れて本選択肢に化けていたのでびっくり。私を含む多くの委員の反対で､｢参考値｣扱いとなりました。阿南委員の迫力、かっこよかったなあ〜。それにしても､どういう思惑や筋書きで35％がこんなに残っていたのか……。

この委員会ではエネルギーミックスを決めるのではなく､その選択肢を出す､というのが役目だったので､当初よりはわかりやすい(数字の羅列ではなく方向性としての)選択肢になったと思っています｡

最後に｢選択肢とその示し方は別ですよね?　どう提示するかは今後の議論ですね?」と釘を刺させてもらいましたが、経済や家計への影響をどう計算し、どう示すか、原発維持への誘導的な表現が残っていないかなど､｢示し方｣についてはまだまだやるべきことがあります。