さきほど書いた「ゼロシナリオには再稼働なしのゼロも含まれる」という"注意"の根拠ですが、政府の選択肢を説明しているサイトのゼロシナリオを見ていただくと、「2030年までのなるべく早期に原発比率ゼロに。」とあります。2012年からだって「なるべく早期」になります。
http://www.sentakushi.go.jp/scenario/scenario1.html
念のため、政府の担当者に確認したところ、「3つのシナリオは、議論を円滑にしていただくための材料でして、これをどう解釈するかも国民の皆様に議論していただきたいと考えてます。よって、再稼働なしでずっとゼロであるべきという理解の下でゼロシナリオを支持する、あるいは、震災前の26%という原発比率を出発点にしていいのか、といった御意見もありうるでしょう。また、意見聴取会の模様を見ていると、ゼロシナリオを支持される方の中には、再稼働なしでゼロ という御意見も方も少なくないようです」とのことでした。
ゼロシナリオ賛同の広がりを見て、このパブコメでの選択肢の選択を国民投票化したくないという向きもあるでしょうね。パブコメをどうやって集約して、どうやって政策決定に活かしていくかは明らかになっていません。次回の基本問題委員会(30日)に質問してみようと思いますが、すでにボールは基本問題委員会からエネルギー・環境会議(国家戦略室)に渡っていますから、基本問題委員会で問いただしても答えが得られるかどうかはわかりませんが......。