うちのオフィスでは社員の成長が会社の成長なので、スタッフの求めに応じてトレーニングの機会を提供している。「書く力をつけたい!」という人が多いので月に1~2回、これまで10数回「書くトレ」をやっている。私がお題を出して、それぞれ書いてきて、交換して読んだり私がコメントをしたり、コツを伝えたり。仕事でも成果が感じられてうれしい。
就活生向けの雑誌に「私が"この仕事をしていてよかった!"と思う瞬間」というエッセイを書く、というお題で書いてもらったもの、本人の了解を得て、ご紹介します~。
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みなさん、就職活動はいかがですか。進みたい方向が決まっている人、模索中の人、さまざまいると思います。社会人何十年の先輩からちょっとアドバイスさせてくださいね。
今の会社に入ったのはちょっとした偶然です。以前から活動を応援していた会社でスタッフの募集をしているのを知り、応募したのがきっかけでした。働きはじめて間もなく、翻訳者になりたい人たちに役立つ翻訳講座やセミナーを開催するコミュニティが立ち上がり、その事務局を担当することになったのです。
実は個人のお客さま対応が大の苦手。そんな私にとって問い合わせやセミナー運営など、人と関わる仕事が増えて最初は大変でした。対応が空回りしたり、返事を書くためにかなり時間をかけたこともありました。
まわりに助けられながらなんとか仕事をこなしていくうちに、コミュニティ会員の人たちとよい関係が築けるようになりました。「いつもありがとうございます。これからも勉強頑張ります。」というメールをもらうたび、その人が一歩進むお手伝いができたように感じます。そんなときはこの仕事をしていてよかったと心から思います。
苦手分野に挑戦してみると、思いがけずできることが見つかります。それによって新しい世界が広がることもあるでしょう。
経験不足から苦手だと思いこんでいることもあるかもしれません。応募する会社を選ぶとき、これまでより少し選択肢を広げて挑戦してみてはどうでしょうか。(595ワード)