バラトン合宿2日目、早朝10kmラン。午前中は、SDGs(2015年以降のグローバルな持続な開発目標)に科学やモデリングが果たす役割などを中心に議論。中国でも政府が目標を立てる時、モデリングの結果を重視して議論しているとのこと。温暖化やエネルギーの政府レベルの議論に参加して思ったけど、日本の政治は「科学ベース」ではなく「関係性ベース」なんだよなあ......。「あの人(経団連、政党、他国など)がこう言うなら、こう出よう」という具合に。政治家や政府の議論で、自分たちの言いたいことの補強に使うのではなく、真剣に科学をベースに議論しているのはほとんど見たことがない。企業のCSRレポートのトップメッセージも、日本の目標がどうだからという位置づけから始まることが多く、世界の科学をベースに語っているのはあまり見たことがない。日本は科学技術先進国なのに、科学の尊重や活用においては不思議なギャップがあるなあと思いながら議論に参加。海外のメンバーとの議論は、ふだんは気づかない日本の独自性や特徴を浮き彫りにしてくれる。
(写真はバラトン湖、貸し切りで合宿しているホテル、セッションの様子です)